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ポツポツ目立つと、途端に老けた印象に…。「白髪ケア」の対策とは?

2016.10.14
女性の髪

黒くツヤツヤした髪とパサついた白髪では、肌質や顔の造りが同じでもだいぶ見た目年齢の印象が違って見えてしまうものです。

筆者もエレベーターなどで「若くて美しいな」と感じた人の後ろに立ったとき、後ろ髪に白髪が何本も目立っているのを発見してしまい、「やはり年齢は隠せないものなんだな......」と、しみじみ思ってしまった経験があります。

そこで、美髪アドバイザーであり、『All About』ヘアケアガイドとしても活躍されている田村マナさんに、白髪ができてしまう要因から白髪の発生を抑え、美しい髪をキープする秘訣までうかがいました。

年齢を問わず知っておきたい、白髪が生えるメカニズムとは

まず、白髪は、どうして生えてきてしまうのでしょうか?

それは、年齢を重ねるにつれ髪の毛の根元を包み込む部分である毛包に存在し、髪の毛の色を決定するメラニンをつくる色素形成細胞(メラノサイト)の働きが衰え、毛髪の色を失ってしまうからです。

つまり髪の毛から直接色が抜けるのではなく、髪の毛に色をつけている細胞がなくなることにより白髪になるというわけです。色素形成細胞の働きが失われると髪の毛の根元から徐々に白髪になっていきます。

また、白髪は加齢がすべての原因ではなく幼児期や10~20代のうちに現れることもあり、その時期は、遺伝的な要因が大きく関連すると言われています。

白髪ができやすい位置と、白髪の若年化

生え際が気になる女性

では、私たちを悩ませる白髪は、どのような部分にできてしまうのでしょうか?

白髪は、主に頭頂部の分け目と生え際に多くできやすいと言われています。頭頂部の分け目は紫外線による光老化の影響が大きいのですが、一方、生え際部分(こめかみ横)は、光老化に加えストレスにより神経細胞が過剰に働くことで白髪になりやすいと考えられます。

また白髪の若年化は、カラーリングや朝のシャンプーの習慣の影響により、頭皮が弱りやすくなっていることが一因になっているようですね。

多方面からのヘアケアで、白髪を食い止めよう!

髪はもともと年齢とともにツヤやコシがなくなりボリュームが低下してきますが、黒髪と比べて白髪は浮きやすいのでさらにパサついてしまいます。白髪が生えていると老けて見られがちなのは、色だけでなくそういった質感の問題もあるのですね。

そこで、白髪対策のための日々の習慣として、どのようなヘアケアを行うと良いでしょうか?

それには、朝晩1日2回、頭皮専用のエッセンスやセラムを用いて、頭皮へしっかりと栄養を送るケアが基本です。メラノサイトを活性化する成分や抗酸化成分などが配合されているアイテムを使って、髪のエイジングケアを行うことをおすすめしています。

また、髪の同じ部分がつねに表面に出てしまうとダメージを受けやすいため、髪の分け目を定期的に変えるのも白髪予防には有効です。

白髪が気になったとき、無理に抜いてしまうと毛根を傷めてしまいます。そこで、目立って気になる白髪は髪の根元からハサミで切るか、部分的にヘアマスカラやヘアファンデーションなどで外出前にカバーすると良いでしょう。

白髪対策として有効な、日々の生活習慣とは

海藻サラダ

白髪対策のためには、ヘアケア以外に生活習慣を整えることも大切です。まず食生活で、頭皮や髪のもととなる栄養素を摂取しましょう。

髪の黒い色素を作り出す細胞である、メラノサイトの働きを良くするのが、わかめや昆布などの海藻類に多く含まれるヨード類です。

また、黒い色の原料となるメラニン色素を作るために必要なのが、乳製品に含まれているチロシンです。

そして大豆やニンニク、魚介類に多く含まれる銅は、チロシンの働きを活性化するのに欠かせないミネラルです。これらの3つの栄養素が白髪予防に必要となっています。

自律神経を整え日中に受けたダメージを修復することも、白髪対策には欠かせません。そのために、夜に眠っている間にダメージを受けた髪を修復するために、夜は12時頃までに眠ることを心がけていただきたいですね。

白髪染めと通常のヘアカラーのダメージは同じだった!

「白髪染めを繰り返していたら、髪のダメージがひどくなった気がする」という声を聞くことがあります。

おしゃれ染め(ファッションカラー)などと言われる通常のヘアカラーと、白髪染め(グレイカラー)では、染めたときの髪のダメージに違いはあるのかというと、ヘアカラーも白髪染めも永久染毛剤というカテゴリーになり、基本的には同じ仕組みになっており、髪へのダメージも同じと考えてよいでしょう。

カラーについては、黒い髪を染めるのか白い髪を染めるのかということの違いだけで、髪のダメージにとくに違いはないようです。

理想の仕上がりを叶えるために! 美容院でのオーダーのコツ

美容院

白髪が気になっている場合、美容院で理想の仕上がりを言葉で説明するのは、とても難しいことです。そこで、自分のイメージに近い写真を持参するとよいでしょう。

ヘアカラーは、なりたいイメージの写真をもとに「もうワントーン明るくしてほしい」、2枚の写真を見せて「この色とこの色を混ぜたような色にしたい」など美容師さんに具体的に色のイメージを伝えるのがポイントです。

ヘアスタイルのオーダーでも同様に、なるべく相手がイメージしやすいよう具体例を見せると、理想の仕上がりに近づけるでしょう。

白髪の生じる時期や量には個人差がありますが、ふんわりボリュームがあってツヤツヤした髪を手に入れたいという思いは、誰もが共通して持っているものですよね。

見た目年齢に大きく関わる白髪こそ、早めの対策と美容院でのオーダーのコツで撲滅して、ツヤめく黒髪を手に入れましょう!

<取材協力>
田村マナ(たむら・まな)さん
美髪アドバイザー、毛髪診断士、スカルプケアリスト。国際線のCA時代に、機内の過酷な環境による髪のトラブルに悩み、同僚とオリジナル化粧品を開発したことで悩みを克服。その経験を元に、現在は美容メソッドの情報発信や商品開発など幅広く活動を続ける。『All About』ヘアケアガイドとしても活躍中。

Text:Yuki Ishihara