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美髪のプロが伝授! 頭皮と髪の老化で生じる“うねり”と“ダメージ”の対処法

2016.11.22


「髪にツヤがなくなってきた」、「髪がぺしゃんこになりやすい」、「髪のパサつきがひどくなった」......。

症状は違えど、ある程度年齢を重ねた女性にとって、若い頃は感じなかったような頭皮や髪の悩みを感じることが増えてくるようです。

その上、秋冬は外気の乾燥により肌と同じように効率よいケアを行わないと、頭皮や髪の状況はどんどん悪くなっていきます。「加齢によって起こる変化を、季節の影響でさらに実感する」と、感じてドキッとされている方もいるのではないでしょうか?

そこで、季節や加齢による髪のトラブルから毎日のシャンプーでの対策まで、ヘアサロン『AMATA(アマータ)』代表で毛髪診断士でもある、美香さんに教えていただきました。

髪をさわる女性

夏のダメージが時間差で表面化! 深まる秋の頭皮&髪事情とは?

秋から冬にかけては、頭皮と髪のトラブルのシグナルが出やすい状況であることをご存じですか?

分かりやすい症状として、秋はフケが出やすくなります。夏は紫外線や汗の影響を受けていた髪ですが、その時はダメージを感じなくても、1カ月後くらいにダメージが生じてくることから、ちょうどこの時季に髪が傷んだような感覚になっていまいます。

さらにその上に、乾燥が直撃することで頭皮にかゆみが出やすくなったり、寒さによって頭皮が血行不良に陥って硬くなります。肌と同じで、髪も年齢を重ねるほどに水分量が激減していくため、今まであったうるおいがなくなっていくことを、ひしひしと感じるかもしれませんね。

シャンプー前のブラッシングを習慣に!

髪をとかす女性

そこで、頭皮の状態を正常にすることが、何より重要です、

簡単にできるおすすめケアは、毎日のシャンプー前にブラッシングをすること!

ブラッシングによって、ホコリや自然に抜けようとする髪を落とします。それによってシャンプー時の髪の不要な摩擦が減り、頭皮の角質を浮き上がらせる作用があります。

大きめのクッションブラシなど、頭皮に心地よい刺激を与えられるブラシで、1分ほどとかすだけで頭皮の改善が見込めます。

本当に満足している!? シャンプー選びを見直そう!

もう一つ推奨したいのは、なにげなく使っているシャンプーの種類を見直すことです。

お客様の中にも、重くない毛髪なのにしっとり感を強調しすぎるものを使っている方や、まとまりにくい髪なのにボリュームが出やすい石けんやソルト系のシャンプーを使用して、さらにゴワつきやすくなってしまう方もいらっしゃいます。

シャンプーは毎日使うものですから、価格もお手頃なものが多いです。そこで、まずは気になったシャンプーのトラベルサイズを2、3本セレクトして、自分に合うかどうか洗い比べてみると良いでしょう。

この時季は外の空気に触れるたびに髪の状態も変化しやすく傷みやすくなってしまうので、スキンケアで美容液を選ぶのと同じように自分に合ったシャンプーを真剣に選んでほしいですね。

加齢によって、"うねり"が生じる場所とは?

さらに、年齢を重ねると髪がうねりやすくなると感じる方が多いようです。

頭皮の毛穴

髪のうねりは毛包のゆがみによって起こります。頭皮がゆがむことで髪を包む袋がゆがみ、顔と同じようにたるんでしまいます。

うねりは、サイドから生じはじめる場合が多く、耳の上周辺、もみあげの周辺、襟足の周辺あたりは、うねりの要注意ポイントです。

私たちは毛穴の数は変化しないものの、年齢を重ねることによって皮膚が薄くなったり、皮膚が張ってくることがあります。髪の短い男性に比べて女性は頭皮のたるみは目立ちにくいですが、加齢によって髪のうねりが進行していくことは、気に留めておいていただきたいですね。

髪の"うねり対策"には、頭皮の刺激が有効

頭をマッサージしている女性

では、うねりに対しては、どのようなケアを行うのが望ましいのでしょうか?

それは、頭皮に刺激を与えて血行不良を改善することです。

自宅でシャンプー前後に頭皮のマッサージをする習慣をつけたり、軽く指圧する習慣をつけましょう。私は一日に10回以上頭皮を触るようにしていますが、トイレに立つたびに5回以上触るようにするだけでも、効果を感じることはできますよ。

また、髪の分け目の周辺の髪はへたってしまいがちなので、一日に数回、髪の分け目に沿って、軽く指で頭皮を押すことも効果的です。

頭皮を引き上げる、"逆ブラッシング術"を取り入れて

さらに、逆方向へのブラッシングも、ぜひ取り入れていただきたい方法です。

通常は、髪の絡まりを防ぐために上から下へブラッシングを行いますが、夜のシャンプー前のタイミングに、耳や襟足の周辺から上に向かってブラッシングをしてみましょう。使用するブラシは通常のときも同じものでOK。頭皮にほどよい刺激を与えられる、大きめのクッションブラシがおすすめです。

ググッと引き上げるようにとかし上げると、頭皮が刺激される感覚があるはずです! 血液の循環がアップしてリフレッシュ効果が高まり、安眠にもつながります。

自宅でのケアとともに定期的にヘアサロンでヘッドスパを行うことも、取り入れてほしいですね。頭皮に対して、アクションをする習慣をつけることが大切です。


年齢を重ねることによって、頭皮や髪の状態はさまざまに変化していきますが、手入れが行き届いていればグンと美しく、若々しく見えます。
乾燥の激しい季節は頭皮が敏感になりがちだからこそ、デイリーのケアを見直すことで差がつきます。毎日のブラッシングとシャンプー選びで、柔軟な頭皮と、ツヤツヤうるおいに満ちた髪を手に入れてくださいね!

<取材協力>美香(みか)さん

ヘアサロン『AMATA(アマータ)』のオーナー。毛髪診断士。ヘアだけに留まらず、ビューティプロデューサーとして色々な角度から"美"の追及を行い、女性誌を中心に幅広く活躍中。SNSなどで発信される、丁寧なライフスタイルにも注目が集まる。

instagram https://www.instagram.com/mikaamata/

Text:Yuki Ishihara
illustration:Azusa Ohtsuka