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染めないという新しい選択肢。白髪を育て、計画的にグレイヘアデビュー!

2019.05.17

「白髪=染めて隠すべきもの」という常識が、今変わりつつあるのをご存知ですか? 白髪はグレイヘアと呼ばれ、大人世代だからこそ楽しめる新しいスタイルとして注目され始めています。"白髪育て"の時期を上手に過ごし、素敵にグレイヘアデビューする秘訣をご紹介します。

 

 

グレイヘアで生きていく、その決断のきっかけ

最近、大人世代の間で注目が集まっているグレイヘア。フリーアナウンサーの近藤サトさんが、長年の習慣だった白髪染めをやめ、白髪をそのまま活かしたグレイヘアになったことが話題になりました。白髪を個性のひとつとして楽しみ、オシャレのスパイスとして活かす。30年近く続けてきた白髪染めから自分を解放し、前向きオーラをまとったグレイヘアリスト・朝倉真弓さんの書籍『グレイヘア美マダムへの道 染めるのやめたら自由になった!』から、そのヒントを探ってみました。

 

 

若白髪に悩んでいた頃は、白髪を染めることで年相応に。そして30代になると、実年齢よりも若く見られるようになりました。でもいつしか白髪染めが、若返った自分に会うためのワクワクする時間から義務感にかられながら嫌々過ごす時間へと変わっていったと朝倉さん。

白髪染めの薬剤が頭皮に染みて、皮膚科にかけこんだこともあるそう。それでも、大人のマナーだからと痛みをこらえながら45歳まで白髪染めを続けたのはなぜなのでしょうか。

白髪染めをやめることはできないと思い込んでいた理由。それは「伸びかけがズボラに見えること」、そして「年を取って見えること」の2つに尽きます。そんな時、白髪のような色に染めるグラニーヘアが若い子の間で流行っていることを知りました。そう考えてみると白っぽい髪って、確かにおしゃれかも! 若く見られたいという気持ちを手放して、"素敵""かっこいい"と思われるために頑張ってみるのも楽しいんじゃないかな、と。

左)ねぎさん(45歳)  右)Pinoさん(56歳)
※画像はすべて、あえてグレイヘアを選択した方。朝倉さんの著書『「グレイヘア」美マダムへの道』より

グレイヘアを選択した美マダムたちの表情は、晴れやかでグレイヘアがとてもお似合い。グレイヘアは人生を自由にしてくれる、という朝倉さんの言葉が伝わってきますね。

 

 

白髪育てにかかる期間は1年間

髪は1か月に約1~1.5センチ、1年で12~18センチ伸びると言われています。12センチ伸びれば、染めていた部分を全部カットして、ショートカットのグレイヘアが完成。白髪染めをやめグレイヘアが素敵な女性になるためには、約1年間の白髪育ての期間が必要になるのです。

白髪育ての1年間は想像以上に感情の起伏が激しく、特に最初の3か月くらいは最も気持ちが落ち込んでしまった朝倉さん。経験上、半年を過ぎて前髪がすべてグレイヘアになると、周囲の見る目も変わってくるし、自分の気持ちもラクになるそう。みっともないからやっぱり染めようかな、と心の迷いに負けないで、白髪育てを楽しんでみてはいかがでしょうか。

<朝倉さんの白髪育ての方法>
●美容師さんに手伝ってもらいながら伸ばす
朝倉さんが取った方法がコレ。最初に全体を明るくブリーチしてもらい、薄いカラーを入れながら徐々に白髪を伸ばします。白髪部分が河童のお皿のようになってからは、ハイライトやローライトを入れてみっともなさを軽減。同時に髪の長さも少しずつ短くして、なるべく早くグレイヘアが完成するように協力してもらいました。

他にも、下のような方法も考えてみました。

●サロンに行かず、自然に任せてひたすら伸ばす
染毛部分と自前の髪色とがツートンに分かれてしまい、見た目が美しくありません。お金はかかりませんが、辛い気分になってしまいそうなのを我慢...。

●カラートリートメントを使い、徐々に伸ばす
お風呂で手軽に染められるカラートリートメントは、やめると色が落ちていきます。ある程度白髪が伸びたところで使うのをやめると、自然に色落ちしてグレイヘアが完成。ただ、お風呂場やタオルが汚れ、染めた色が完全に落ちるとは限らないデメリットも。

 

 

 

1~3か月のズボラ期を乗り切るスケジュール作り

白髪を育て始めて3か月、白髪が3~4センチ伸びてきてぐらいまでのこの時期は、周囲から見たときに、あえて白髪を育てているのか、ズボラで染めていないのか判断がつきづらい時期。このズボラ期をラクに過ごせるように白髪育てのスケジュールを組むのが成功のカギだそう!

・この先1年間決まっているイベントを書き出す
根元数センチの白髪なら、ヘアマスカラやカラースプレーでも対応可能。また、カジュアルな場であれば帽子やスカーフでおしゃれにアレンジすることもできます。イベントをもとに、白髪育てのスタート日を決めます

・グレイヘアになっていく様子を見える化
スタート日が決まったら、グレイヘアに生まれ変わる1年間を逆算。何月くらいはこんな時期なんだなと、すべてを見える化すると、1年後が楽しみになってきませんか?

 

 

4~6か月のワクワク&がっかり期は小物でおしゃれに!

白髪育ての最初の半年を、帽子やカチューシャなどの小物を使ってやり過ごしたという朝倉さん。最初の半年間は、思い切り帽子やヘアアクセサリーを楽しむ季節だと割り切ってしまうのもおすすめだとか!

 

 

タンスのこやしになっていたスカーフが大活躍!/幅広カチューシャはスカーフよりお手軽◎

 

 

ついに完成 似合うファッションやメイクが増える!

白髪染めをしていた時代は、髪が濃い色だったせいか、顔のトーンが暗く見えていたと感じていた朝倉さん。実際にグレイヘアが完成してみて感じたのは、プラス面ばかりでした。

一番心配だったのは、今まで着ていた服が似合わなくなるのではないかということ。でもそれは杞憂でしたし、逆に似合う色が増えたと感じています。黒かった髪がグレイや白になったことで、印象がとても柔らかく軽くなった分、赤や黒といった華やかな色もマッチするように。

白髪で見た目年齢を老けさせつつ、全体の雰囲気を素敵とか、かっこいいといった方向にしたいなんて、なかなか大変なこと。でも、おしゃれは楽しい! 人生を自由にしてくれるグレイヘアで、新しい自分が見えてくるかもしれませんよ。

 

 

<取材協力>朝倉真弓さん

1971年8月生まれ。フリーランスライター。実用書やビジネス書の企画、およびライティングを数多く手がける。2017年グレイヘアに生まれ変わり、グレイヘアリストとして「白髪は隠すべき」「染めないのはマナー違反」といった偏見をなくしていくべく活動を開始。テレビやラジオ番組、女性誌などメディア出演多数。

 

<参照> 「グレイヘア」美マダムへの道 染めるのやめたら自由になった!
(税抜1300円)/朝倉真弓/小学館

 

 

Text:Miki Umezu


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