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「潤う×習い事」大人になってからの習い事の意味とは? "働く女性の習い事"リアルストーリー

2014.12.19

「女性は習い事が大好き」とは、よく言われていることですよね。

僭越ながら、筆者も時々美容セミナーの講師としてお話させていただくことがありますが、先日も拙い話に耳を傾けてメモをとってくださる方々の熱心さに、感激したばかり。
女性はとくに、日々の暮らしのあり方が、表情や発言、行動に表れやすいのではないでしょうか? そのため、習い事によって培われた心地よい感情が、心を潤し、肌を潤すことにもリンクしていくものだと強く感じています。

そこで、今回は習い事をしている女性に、大人になってからの習い事の魅力をうかがいました。女性の毎日を彩りのあるものに変えてくれる"潤い×習い事"のリアルストーリーをお伝えします。

習い事の大きな魅力は、"体験ができること"!

お父様が煎茶道の家元をなさっていて、自身も煎茶の広報や先生として活動しているSさんは、毎朝5時半には起床し一日のはじまりにお茶の時間を過ごしています。

「どうして朝お茶をいただくと頭や心の整理ができるのか、考えてみたの。そうしたら、自分で煎茶のお点前をしている時に、心が落ち着くことが分かった。ひとりで同じ時間を過ごすことは同じでも、あらかじめ注いである煎茶をいただくのと、自分でお点前をするのは、精神のリフレッシュレベルが格段に違う!」

Sさんのコメントは、大いに納得するところでした。それは、彼女は普段、本部のある広島と東京を行ったり来たりする生活を送っているものの、せわしない彼女の姿を見たことがなく、どの所作にも丁寧で気品が漂っていると、会うたびに感じていたからです。

お点前の体験をすることで、生徒さんも心から集中力や落ち着きを得ているよう。このような意見もいただきました。

「女性って、例えば師範をとりたいとかスクールを経営したい!という目的ではなくでも、"学んでいる環境"や"何か目的をもって行動しているぞ"という意識や意欲が大切ではないかと思う。
人それぞれきっかけは色々あるし、種類も様々だけど、最初から確固たる達成感があるというよりは、心のゆとりを求めて続けているうちに楽しくなって、教養も増え、自然と行動も変わってきて、いつのまにか心が潤っていくのかな?」

そんなSさんも、学ぶ立場としては、テーブルコーディネートを習っています。はじめたきっかけは、ダイニング全体のカラーの使い方やフラワーアレンジメントまで多岐にわたって学べるので、煎茶イベントに活用できるという理由から。

「お客様に心地良さを味わっていただきたい」とどこまでも熱心なのですが、そんなSさんもダイエットと気分転換にはじめたホットヨガについては、「体が硬いので、結局つらかった(笑)」と、続かなかったよう。やはり、自分に合った習い事を見つけることが、大人の女性が習い事を満喫するための大きなポイントですね。

"リフレッシュのため"習い事を選べるのは、大人だけの愉しみ!

みなさん忙しい毎日ですから、何かを目指すのではなく、ただただ癒されたい、リフレッシュしたいという思いで習い事を続ける場合も多いですよね。そのように、大きな目標がなく習い事を選べるのは、大人にだけ許された愉しみのように感じます。

思い起こせば、筆者も幼少の頃からピアノや書道を習っていましたが、当時の習い事の位置づけは、親の希望や"目標ありき"でした。
ピアノであれば、発表会やコンクールでできる限り難しい曲をマスターしたいと意気込んでいましたし、書道も同様でした。家族には、毎年合唱コンクールでピアノの伴奏をすることを期待されていましたし、中学校の卒業式で合唱のピアノ伴奏をすることになったときは、母に大変喜ばれたものです。

一方、大手メーカーの海外担当としてハードに働くAさんが、出張の合間に週2回ほど習っているのがサルサダンス。理由は、陽気な音楽に合わせて踊ることで心身ともにリフレッシュでき、単純に楽しいから。

彼女が現在より多忙を極めていた以前は、着付けを習っていたそうですが、美しい着物を目にしながらも覚える事柄が多いこと、休日に着付け一式の入ったスーツケースを持って動くことで出張を思い出してしまい、いまいちリラックスできず疲れを感じてしまったと聞きました。しかし、覚えることが多いものから、感覚で動くものへ習い事のタイプを変えたことで、前向きになり楽しさが倍増したよう。

「小さい頃の習い事は親の意志によるものが大きく、若干強制されていたような感覚でしたね。習得はとても早いし、語学やピアノの絶対音感は大人になっても決して忘れないと感じます。
ただ今の私にとっては、自分の興味のあるものを自分が選び、自分のお金で習うという行動そのものに、人生の充実を感じます。今は、即興でサルサの振り付けができるように踊りたいですね」と、嬉しそうに話してくれました。

大人の習い事は自分でお金を払うため意識が違う

ここ2年半ほど書道を習っているRさんは、美しい字を書く女性。幼少の頃に習っていた書道を「字は一生ついてまわるし、上手であればあるほど良いから」と、再開しました。
「子どもの頃の書道はもちろん親のお金で習っていましたし、やらされている感がありましたが、今は自分のお金で続けているので、やるもやらないも自分次第。意識が昔と全く違う!」と話します。
具体的には、偏(へん)と旁(つくり)についての書き方、毛筆ならではの字のかすれを出す難しさなど、技術面でも新しい発見があったとのこと。

「書道というとイメージは地味ですが、意外に体力勝負ですし、無心で文字を書いていると気持ちがクリアになります。段級をあげることを目標に頑張りながらも、年齢を重ねても自分のペースで続けていきたいですね」と語っていただきました。

小学生の頃に学んでいた英会話を再開したという帰国子女のHさんも、「やはり自分のお金で習うと真剣度が違う(笑)」と話します。
スポーツジムにも2年通い続けているそうですが、「当初は体力作りやストレス発散のために気軽にはじめたものの、運動を定期的にしはじめたことで、より健康に気をつけようと意識が変わった」とのこと。
運動をきっかけに、食生活や睡眠などライフスタイル全体を見直すことにつながったことも、新たな発見のひとつと言えますね。

「夢を叶えたい、好きを仕事にしたい」という、熱い思いを育てる!

興味をゆくゆくは仕事に結びつけたいという思いで、習い事に通う女性もいます。

とにかく美味しく食事をすることが大好きという理由から、食をもっと学んで知識を深めていきたいと感じ、フードアナリストの資格を取得したKさんは、食によって自分の感性を磨けることが嬉しく、勉強が楽しくて仕方がないそう。

元国際線キャビンアテンダントとしての経験を活かした情報網やフットワークの軽さを活かし、いずれは食にまつわる仕事をしたいと思っているようです。実は、筆者も彼女のレストラン情報が詰まったブログを、お店選びの参考にさせていただいています(笑)。

また、野菜ソムリエなどの資格を持ち、将来、料理や野菜を楽しめるサロンを開きたいという夢を持つMさんは、料理とテーブルコーディネートの教室に、将来の夢をより良い形で叶えたいという明確な目標を持って通っています。通っている教室選びに関しては、先生自身が魅力的だったという理由も大きかったそう。

「同じ料理をサーブするのでも、ひと手間を加えることがいかに大切か、勉強になる。私の場合は、料理の素材やテクニックだけでなく、マナーやテーブルコーディネートなど色々な学びの場を提供するサロンを開きたいという目的で習っているので、身につきやすいと思います」と、語ります。習い事の種類のみならず、"師事する先生の魅力に惹かれてはじめた"という、大人ならではの、習い事の選び方も興味深いものでした。


いかがでしょうか? 実は"奥が深~い"習い事。子どもの頃の習い事を再開するもよし、癒しのために気軽にはじめるのもよし、自己実現や目標達成のために通うのもよし......。大人になってからの習い事は、心から楽しむことが、心を潤わせるのではないでしょうか? 習い事の最大の魅力は、その"自由さ"にあるのですから!

Text:Yuki Ishihara