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今年の夏こそ粋に着こなす!プロが伝授する大人の浴衣

2015.06.25

花火大会や縁日以外など、浴衣を着る機会が増えてきている昨今。大人の女性ならば、涼しげに美しく着こなしたいものですね。

そこで今回は、プロのスタイリストによる浴衣の選び方、着こなしのポイントをご紹介。やまとなでしこを目指しましょう!

<教えてくれた人>
スタイリスト:岡部久仁子さん
女性誌を中心に、タレントのスタイリングやファッションイベント、講演会で活躍中のスタイリスト。あらゆる年代の女性を若々しく上品に演出するコーディネートセンスはもちろんのこと、着物の粋でこなれた着こなしにも定評あり。毎年夏には浴衣女性を集めた屋形船イベントを主催するなど、着物や和事の楽しさを広めている。

人気スタイリスト岡部久仁子さんに聞く、失敗しない大人浴衣の選び方

●古風な色、柄に注目です!

「いろいろな色・柄がありますが、大人におすすめなのは"藍色"。日本の伝統的な色としても人気ですが、実は日本人の肌を最も美しく見せてくれる色なんです」。
柄は"季節を先取りする"のが一般的な着物ルール。
「暑い季節に着る浴衣は、涼しげに装うことが目的。夏っぽい朝顔やひまわりも可愛いですが、大人の女性なら、なでしこ、萩、桔梗といった秋の草花を選びましょう」。

なでしこ、萩、桔梗の柄が涼やかな浴衣。左は、木綿の地に白が入った涼しげなデザインが魅力。中央は、奥州紬(おうしゅうつむぎ)と呼ばれる高級浴衣。「長襦袢を着て足袋を履けば夏着物としても着られます」。
右は、綿紅梅(めんこうばい)と呼ばれる、糸を格子状に織り上げたもので、生地が肌にはりつかないサラッとした着心地の素材。裾からチラッと色の裏地がのぞく、歩くたびに美しいしつらえにも岡部さんのセンスが。

●なるべく自分の体形に合ったサイズの浴衣を!



「最も理想的なのは着物専門店で反物からあつらえてもらうこと。自分の着丈に合うものはそれだけ美しく着こなせます。既成の浴衣を置いている専門店もありますが、初めて選ぶなら、デパートの浴衣売り場もおすすめです。着やすいデザインが多く揃ってますよ」。
ちなみに、反物からあつらえてもらう場合の仕立て予算は、生地によって5万円くらいからあるそう。仕上がるまでに2~3週間はかかるようです。

●浴衣がシックなら、帯には色ものを

浴衣には半幅帯という、通常の帯の半分幅の帯を合わせます。
「まとめ髪にすると誰でも少し年上に見えますから、若見えを意識して、帯は少し明るめの色を合わせましょう。一番左の"博多帯"は、厚地で締めやすくて緩みにくく、どんな柄の着物とも不思議と合ってしまう素晴らしい帯。1本持っておくと便利です」。

浴衣をきれいに着こなすポイント8

①必ず「浴衣下」を着ましょう!
浴衣から下着のラインが透けるのは大NG。透け防止、着くずれ防止のほか、浴衣地が汗ではりつかないので、歩きやすいというメリットも。

②ウエスト周りにはタオルを巻いて寸胴に
洋服とは違い、筒型のシルエットを作るのが着物を美しく着るポイント。
「バストにボリュームがある人は、和装用のブラでおさえてくださいね。帯の上に胸がのっかるようでは×です」。

③浴衣に限らず着物は「右前」が鉄則です
和装の前合わせでは、男女ともに、右側の衿を先に合わせて、その上から左側の衿を合わせるのが基本。衿合わせに右手を差し込められればOKです。

④衿元を美しく見せる「衿芯」と「抜き」のバランス
着物を着るときに、使用する衿芯を浴衣の衿に入れると着こなしがワンランクアップ。
「衿元がクタッとならず、胸元の合わせもうなじの抜きもきれいに決まります」。 衿はげんこつ1つ分くらいが目安。「詰まりすぎていても抜きすぎても美しくないので、ここはちゃんとチェックしましょう!」

⑤帯は半幅帯の「文庫結び」がおすすめ
半幅帯の結び方のなかで最もポピュラーなのが、リボン結びの要領で羽を作る「文庫結び」。
「結んだ帯が外出先でゆるんできたときは、浴衣と帯の結び目の間に畳んだタオルハンカチをギュッとはさむと応急処置になります」。

⑥「おはしょり」がきれいになっているかどうか確認!
腰の位置で折り返した部分"おはしょり"が、きれいに見えていることも重要。
「帯の下から人差し指の長さ程度の幅に均一に出ていればOK。もしよれていたら、思い切ってもう一回最初から着直しましょう」。

⑦メイクはナチュラルメイク。ヘアはまとめ髪に。
ポイントメイクも控えめに。
「まとめ髪は、おでこも出せる方は出しましょう。ミディアム~ショートの方でも、衿にかかる長さならまとめたほうがきれいです。両サイドをタイトに、トップにボリュームを出すようにすると、カッコよく決まります」

⑧素足で履く草履は「塗り」のものを選んで
白木の草履はさっぱりして見えますが、素足に履くと足裏の汗や皮脂が染みこみやすいのが難点。汗や汚れに強い塗りの草履を選びましょう。


コツとポイントをおさえて、今年こそ浴衣を美しく着こなしましょう!

Text:Yumi Nemoto