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玉子かけご飯には「ななつぼし」!米屋がオススメする、おかずにぴったりの美味しいおコメの選び方

2016.02.26

日本のおコメは、約260種類ものブランドが勢ぞろい! 

ご飯を食べる女性

そろそろ残りわずか、おコメを買いに行かなくちゃ......。そんなときスーパーマーケットに足を向ければ、あらためて感じるのは種類の多さ。あの有名な「コシヒカリ」や近年人気の「ゆめぴりか」などを筆頭に、店頭にはいくつもの銘柄が棚いっぱいに並べられています。

「国産米の品種は、まだまだ豊富ですよ。ざっと260種類以上あります」と金子さん。ちょっとびっくりするほどの数字ですが、考えてみればおコメはわが国の主食。歴史は非常に古く、稲作がはじめて行われたのも縄文時代後期といわれていますから、当然なのかも。

「その中でも一般に出回っているコメは、ほんのひと握り。それでも数十種類から手に入れることができますよ。そして品種や銘柄により、味も食感も異なる特徴があるんです」(金子さん)。

日本を代表するあのおコメ、お供に選ぶならどのおかず?


銘柄によって食味も食感も違うおコメ。それぞれのおいしさはどんなふう? そしてどんなおかずをあわせれば、ますますごはんがすすむのでしょうか。

たまごかけご飯

「主な違いは、コメの粘り気や甘み、それにかたさとやわらかさ」と金子さん。「たとえば国産米の代表格であるコシヒカリは粘り気が強く、光沢や香り、弾力のすべてに優れています。かめばほんのり甘くうまみのある味わいですね」。

そんなコシヒカリにぴったり合うのは、和食。とりわけおすすめは「なんといっても焼き魚定食!」と聞けば、なるほど納得。人気・生産量ともにナンバー1を誇る「国民食」的な銘柄だからこそ、日本古来より食卓を彩ってきた魚料理とは相性抜群なんですね。

その他にも、やわらかめな炊き上がりが特徴の「ひとめぼれ」はシチューなどの洋食全般に。さめてももっちり、ピカピカ輝く見た目もおいしい「つや姫」はおにぎりに。そして立ちがよく、噛みごたえがあり、後から旨みがくる「花キラリ」なら中華料理にベストマッチ......などなど、例を挙げればキリがないほど。

そこで、人気銘柄の特徴と金子さんご推薦の「ごはんのお供」を、以下にリストアップしたのでぜひ参考にしてみて。2合入りなど少量パックのおコメも売られているので、その日食べたいおかずとあわせてちょっとづつ食べ比べてみるのもいいかも!

◆あっさりめで歯ごたえふっくら「ななつぼし」...たまごかけごはん
◆粘り気少なめさっぱり系「ササニシキ」...ちらし寿司
◆大粒もっちり、しっかりめ「つぶぞろい」...丼物
◆粘り気強く味濃いめ「ゆめぴりか」...煮物、いためもの
◆コシが強くほどよくもっちり「さがびより」...オールマイティ。どんなおかずにも

おコメをよりおいしく炊くコツは「水加減」にあり!

こんなにも種類が豊富で個性豊か、おかずとの相性別に選んでも楽しいおコメ達。よりおいしくいただくために気を配るべきポイントは?

「おコメは炊き方ひとつでおいしさが決まります。決め手は水加減ですね」と金子さん。ではおコメの種類によって水を多め、あるいは少なめにする、ということ? 「いいえ、コメを炊くときの水分量はすべて同じで大丈夫。人によっては、やわらかめの炊き上がりが好みだったり、逆にかたいのが好きという場合もありますよね。けれど、その差はあくまでも銘柄ひとつひとつで異なるコメ質しだいですから」。

そう、前述したように品種によって「食味」以外にもかため、やわらかめの違いがあるおコメ。たとえばややかための特徴があるといわれる「あきたこまち」や「キヌヒカリ」といった品種は、炊くときに水分量を少なめにするからかたくなるわけではありません。そしてもちろん、やわらかいのが特徴の「ゆめぴりか」、ごく標準的とされる「コシヒカリ」だって同じこと。 「やわらかいのがお好きだからといって炊く際に水分量を増やしてしまうと、べたっとしておいしさ半減。逆にかたく炊こうとして水を減らせば、ぱさぱさになってしまいますよ」(金子さん)。

いずれにせよ、そのおコメ本来のおいしさが際立つ炊き上がりを目指すなら、どんな銘柄でも基本の水分量を守ること。計量カップ(180ml)で山盛りにせずすりきりで計り、炊飯器の内釜にある水位目盛に合わせればOKです。
ただし、みずみずしいフレッシュな食感が特徴の「新米」は1割程度少なめに、米粒の表面が乾燥して水分を通しづらくなっている「古米」は1割多めの水分量がおすすめとか。おぼえておくと便利ですね。

おコメはこうして保存! 忙しい女性は炊いてから冷凍を

ご飯を冷凍保存

おかずのおいしさをより引き立てるおコメ、その選び方を心得たなら、もうひとつだけ知っておきたいこと。 「それは、コメの保存法。虫がついたり劣化してしまわないように、できれば密閉容器に入れて冷蔵庫に入れておきましょう。また仕事や育児で大忙しの女性は、炊いてから冷凍しておくのもおすすめです。お茶わん一杯分づつをラップで包めば食べやすく、おいしさも保てますよ」と金子さん。

適量をしっかり食べることで、心身の健康や美容にも役立ってくれるおコメ。あなた好みの銘柄や、ここでは紹介しきれなかったおかずとのベストな組み合わせをみつけて、より豊かな食生活を楽しんで!

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金子真人さん プロフィール

五ツ星お米マイスター。精米技術、玄米鑑定、炊飯技術などコメに関するありとあらゆる知識と技術を誇るマイスター。お米の魅力をより多くの人に伝えるべく、小学校の授業、講演やメディアなどで食育活動も行っている。

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Text:Shiori Matsuda