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北海道米が美味しくなった!女性のキレイと健康を保つ「ご飯」習慣とは

2016.09.20


新米シーズン到来! お店に並ぶお米は産地や品種もいろいろあって、どれを買おうか迷ってしまいませんか? そんな中、ここ数年よく見かけるようになったのが北海道のお米。「ななつぼし」や「ゆめぴりか」はテレビCMでもおなじみですね。北海道米の魅力やお米とキレイの関係について、五ツ星お米マイスターの西島豊造さんに教えていただきました。

「やっかいどう米」から「特A」へ!北海道米が美味しい理由

北海道の田んぼ

北海道米はかつて安くて美味しくないという理由から、「やっかいどう米」と呼ばれていた時代もありました。それが今では日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」でも最高評価「特A」の常連ブランドに。どうして美味しくなったのでしょうか?

「まず、温暖化の影響によって冷夏が少なくなったこと。これまでは寒さに強いお米を作らなければならなかったのが、北海道でも美味しさを追及できる時代になってきています」と西島さん。品種改良も進み、北海道米全体の品質が向上しているといいます。

さらに、ここまで人気が広がったのは、北海道米のブランド化が推し進められてきたから。北海道米の知名度を全国区に押し上げるきっかけとなった「ななつぼし」のデビューは意外に古く2001(平成13)年。当初は業務用米の位置づけでしたが、「女性好みのさらっとした食感で美味しいお米」という特長に目を付け、女性をターゲットにブランド化したところ、一気に知名度がアップ。いまでは北海道でもっとも食べられている品種になりました。

広大な大地の北海道での米づくりといえば、昔は「質より量」の傾向が強かったそうですが、時代とともにそれも少しずつ変化。最近はこだわりの農法で少量生産する農家さんが増えたことも、北海道米の差別化に一役買っているそうです。

「ななつぼしをはじめ、北海道産のいくつかの品種には、北海道でしかできない"高度クリーン"という、農薬の使用を75%減らした農法が使われています」(西島さん)

高度クリーン農法は安全性が高く、小さなお子さんのいる家庭や女性に対してのアピールもばっちり。こうしたさまざまな要因が、現在の北海道米の美味しさと人気を作り上げてきたといえます。

レンジで再解凍しても味が落ちない品種って?

米

現在、北海道の栽培されているお米の主要品種は15程度。人気や知名度でいえば、やはり2強は「ななつぼし」と「ゆめぴりか」です。

「ななつぼしは、さらっとした食感で、のどごしがよく、それでいてやわらかすぎない。冷めても美味しく食べられます。一方、ゆめぴりかは、もちもちとした粘りと甘みがある。ななつぼしが朝ご飯なら、ゆめぴりかは夜ご飯。ななつぼしは女性に好まれ、ゆめぴりかは男性に好まれる傾向がありますね」(西島さん)

実際に食べてみると、ななつぼしは食欲のない朝にもペロリと一杯食べられるあっさりした美味しさ。一方、ゆめぴりかは、ほどよい粘りがあり、食べ応えもしっかり。つやつやと美しい炊き上がりも印象的です。

「ななつぼしの特徴はレンジアップしても美味しいこと。ご飯があまったら冷凍して解凍する人も多いと思いますが、ななつぼしはそのときに炊き立てとほぼ味が変わらない唯一の品種です」(西島さん)

玄米や雑穀を食べるなら、「きたくりん」という北海道の品種もおすすめ。味はななつぼしで、ねばりはゆめぴりか。冷めても米がぱらつかないので、お弁当にも最適だそうです。

もちろん、北海道は広いので、同じ品種でも土地によって味が違ってきます。

「温暖化の影響もあり、同じ田んぼでも毎年味が違います。そのため、うちの店では、"北海道産ななつぼし"ではなく、"北海道芦別市の畦畔香るななつぼし(高度クリーン米)"など、より地区や農法をしぼったブランドを、その特徴を活かして売っています。近ごろのお米は新品種も増えて味の表現も多様になり、まるでワインのよう。米屋の仕事はいいものを差別化して丁寧に売り、その人に合ったお米を選ぶことだと思っています」(西島さん)

いつもはスーパーでお米を買っている人も、たまにはお米屋さんに足を運んでみると、より自分好みのお米が見つかるかもしれませんね。

おかずはご飯の味がわかる味付け、食後は緑茶を

緑茶

「お米=炭水化物=ダイエットの敵」と考えている人もいるかもしれませんが、実はお米は栄養バランスに優れた食材。炭水化物だけでなく、たんぱく質やビタミン、ミネラルなども含まれています。

「世界的に見ても和食は健康食。バランスよく食べるのが一番いいんですよ。女性はご飯よりケーキをやめたがほうがいいと思います(笑)。いま、食事の後にケーキとコーヒー・紅茶でしめる文化がありますが、和食なら緑茶で終わりますよね。食事のあとに温かいお茶を飲むと、口の中に味を残しません。また、温かいものをゆっくり飲むことで満腹感も得られます」(西島さん)

それを冷たい水やジュースを飲んでしまうから、口の中がさっぱりせず、さらに味の濃いケーキが欲しくなる......。うーん、身に覚えがありすぎるかも!?

「もしお米で太るなら、江戸や明治の絵や写真には太った人しかいないはず。ご飯を3杯食べていたといわれますが、みんなスマートですよね。現代はおかずが高カロリーなんです。ご飯をメインに考えて、ご飯の甘味がわかるようなおかずを作れば、味付けは自然と薄くなります」(西島さん)

おかずの味が薄くなると、塩分も控えられ、カロリーも低くなる。つまり、ダイエットにもいいわけですね。

ただし、「ご飯の味がわかるようにするためには、研ぎ方や保存方法が大事」とのこと。その話はまた次回!

西島豊造さん プロフィール

五ツ星お米マイスター。東京都・目黒のこだわり米専門店「スズノブ」3代目。新しいお米の時代を作っていきたいという考え方から作り上げた、独自プロジェクト「Suzunobu Project Rice」を活用しながら、産地と消費者をつなぐパイプ役として、地域ブランド米作りと地域活性化を手伝っている。

Text:Emiko Furuya