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体を温めるだけじゃない!疲労回復や美容にいい「もち米パワー」で寒い冬を乗り切ろう

2016.12.13

あったかーい食べ物が恋しくなる季節、体を温める食べ物で冬を元気に乗り切りたいですよね。今回は、体を温める温熱性の食材として、お正月に向けて食べる機会の増える「もち米」について美容食の専門家である池田陽子さんに教えていただきました。疲労回復や美肌作りにも効くというその栄養価や、意外にも高いダイエット効果に注目!

"気"を充実させる優秀食材「もち米」で代謝もアップ!

焼き餅

もち米は、元気の出る食材として、昔から体力回復や母乳の出をよくするために利用されてきました。お餅に加工してお汁粉やお雑煮にして食べたり、おこわ、お赤飯など和食としてもなじみ深い食材のひとつです。

栄養成分は普段たべているうるち米とほとんど同じですが、もち米はアミロペクチンという成分が多いため熱を加えると強いねばりけが出るのが特徴です。うるち米に比べて冷めにくく美味しさや腹持ちがよいため、保存食としても重宝されてきたのです。

ですが近年、糖質制限するダイエット方法がポピュラーになり、米やもち米などの炭水化物をなるべく摂らないようにしている女性が多くなっているよう。

「米も、もち米も、全身のいたるところを流れる目には見えないエネルギーである『気』を補う効果が高い食材です。気が不足するとつねに疲労感があったり、新陳代謝が悪くなり美容にも悪影響。気をしっかり補うことは健康と美容にとても大切です」(池田さん)

ダイエットは女性としては年中意識したいところですが、エネルギー不足で疲れが顔に出たり、代謝が悪くなるようでは本末転倒ですよね。

「もち米は、米よりも気を補う効果がパワフル。気を補うとともに、気が目減りするのを防ぐというパワフル食材。いわば『気のダダ漏れストッパー』フードなのです。疲労回復、慢性疲労にとてもおすすめ。そのほか、胃の調子を整えたり、下痢、頻尿、咳止めにもおすすめです」(池田さん)

しかしながら、おもちは太る、というイメージがあり、もち米に対しても同様の印象があるためダイエット中でも我慢せず食べて大丈夫なのかが気になります。

「気が不足すると新陳代謝がダウンし、脂肪がつきやすくなります。さらに、気の不足は、筋肉がつきづらく、筋力が弱いという事態を招きます。また、気には皮膚や内臓を本来あるべき位置から下げないように維持する『リフティング機能』もあるため、気が不足すると身体が下垂し、下半身がぽっちゃりしがち。もち米を適度に取り入れて、気を補うことはダイエットにも役立ちます」(池田さん)

なるほど、だから「もち米=太りやすい」という公式はあてはまらないのですね。どんな食材と一緒に取るのが相性がいいのか訊ねてみると......。

「ダイエットを考えて組み合わせるのに効果的なのは、同じく気を補う食材である豆類、いも類、きのこ類"、ブロッコリー、鮭などです」(池田さん)

「もち肌」の名のとおり!美肌効果も見逃せない

もち肌女性

池田さんによると、もち米のエネルギーがもつリフティング機能は、お肌にも大変効果があるんだそう。

「気が不足すると、肌の弾力がなくなりたるみがち。もち米はプリプリのトランポリン肌を目指し、リフトアップにも役立ちます」(池田さん)

もち米に含まれるビタミンのひとつ、パントテン酸は皮膚や粘膜の維持に働きかける作用があります。ふっくらとキメの整ったもち肌をつくり、ハリや弾力をキープする栄養素が豊富なんですね。

また、もち米はタンパク質、脂質、炭水化物の3大栄養素を含む食品ですが、ビタミンやミネラルも含んでいます。便通を整えるマグネシウムや、老廃物を排出する作用があるモリブデンが豊富に含まれており、デトックスによる美肌効果も期待できそう!

体をあたためる温熱性の食材だから寒い冬にぴったり!

もち米

冷えは万病のもとともいわれますが、現代女性は日頃の生活習慣やストレスで知らず知らずのうちに体を冷やし、体全体の循環が悪くなりがち。冷え性の女性が冬を元気に乗り越えるためには外側から温めるだけでなく、温熱性の食材を選んで体の中から温めることが有効なんです。

中国では古くから食べ物を「食性」といって、性質ごとに「熱・温・平・涼・寒」というカテゴリに分けていました。

<熱・温>身体を温める食べ物
例:もち米、玉ネギ、ニラ、シソ、ネギ、ショウガ、ニンニク、羊肉、牛肉、鹿肉、アジ、サバ、イワシ、エビ、フグ、サケ、桃、ザクロ、クルミ、栗、黒砂糖、紅茶、山椒、シナモン、唐辛子

<涼・寒>身体を冷やす食べ物
例:ソバ、小麦、豆腐、タケノコ、トマト、ナス、ホウレン草、キュウリ、レタス、馬肉、牛乳、カニ、カキ、シジミ、バナナ、マンゴー、梨、柿、スイカ、白砂糖、緑茶

<平>その中間とされる食べ物
例:米、ゴマ、トウモロコシ、いも類、、豆類、ニンジン、落花生、キャベツ、きのこ類、卵、イカ、ブドウ、ハチミツ

もち米は温熱性にカテゴライズされ、からだを温める作用があり、慢性の疲労回復に効果のある食材とされています。寒い季節に積極的に取り入れたい食材のひとつなんですね。

お正月にもおすすめのあったかもち米中華粥のレシピ

さらなる冷え予防のために、特にこれからの季節におすすめの温熱性食材を池田さんに教えてもらいました。

【野菜】しょうが、ネギ、ニラ、にんにく
【肉】羊肉、牛肉
【魚介】エビ
【スパイス類】シナモン、山椒、八角、クローブ、フェンネル

これらの食材の中から家庭でも手に入りやすい材料を使った中華粥のかんたんレシピをご紹介します。寒い朝の食事にも最適なので、体をしっかり温めて元気に外出したい日におすすめです!

■あったか中華粥■
身体を温めて、冷えを解消。風邪の引きはじめにもおすすめ。

<材料> 2人分
もち米(洗って1時間水につける) 1/2合
桜エビ 大さじ5
しょうが(皮をむいて薄切り) 1かけ
ねぎ(小口切り) 1/2本
ニラ(4cm長さに切る) 1/2本
A(酒 大さじ 1塩 小さじ1/3)
ごま油 少々
しょうゆ 適量

<作り方>
1.鍋に水6カップ、もち米、桜エビ、しょうが、Aを入れて火にかけ沸騰したら火を弱めて1時間ほど煮る。
2.1にねぎを加えて5分煮たら、ニラを入れてさっと火を通し、ごま油を加え、しょうゆで味を調える。

<取材協力>池田 陽子さん(All About美容食・インナービューティー ガイド)

薬膳アテンダント。立教大学卒業後、雑誌編集者を経て、国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。どんな忙しいひとでもできる薬膳的食養生を「ゆる薬膳。」として提案。日本各地の食材を薬膳的観点から紹介する活動も展開。「全日本さば連合会」にて「サバジェンヌ」としても活動中。

Text:Hiroko Nakayama