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日本女性のたしなみ、暮らしが楽しくなる手ぬぐい活用法

2017.06.06

手ぬぐいは吸水性・速乾性に優れた木綿100%の晒(さらし)を長方形に切りっぱなしにした布。汚れたらザブザブ洗えて、縫い目もないので乾きやすいし、コンパクトにたためるので持ち歩きにも便利。使い込むほど柔らかく風合いが増すのも魅力です。

下着やおむつ、お手拭きなど、日本の暮らしに欠かせない道具として馴染み深い手ぬぐいは、歌舞伎や日本舞踊、剣道などの日本の伝統芸能にも使われてきました。時を経て近年は色柄のバリエーションも増え、あちこちで手に入れられるように。細やかな柄で色とりどりの手ぬぐいは選ぶ楽しみもことさらで、親しい友人へのちょっとしたギフトや海外のお土産にも最適なアイテムとして注目されています。

そんな魅力たっぷりの和の道具手ぬぐいを様々に使いこなしてみませんか? 現代女性に好まれるおしゃれなデザインを"注染"という伝統技法で美しく染め上げた手ぬぐいが魅力的な専門店「にじゆら」の田中啓介さんに、手ぬぐいの活用法を教えていただきました。

 

 

包むだけで気の利いた贈り物に

手ぬぐいのウンチクを添えて相手にプレゼントするのも粋なアイデア(画像:にじゆら)

ワインやお酒などを手土産にするとき、一手間加えて手ぬぐいで包むだけで心のこもった贈り物に。オマケ感も喜ばれるポイント。贈る相手の好みの柄を想像するのも楽しみのひとつ。

●ボトルの包み方
1.手ぬぐいの裏面中央あたりにボトルを置き、ボトルの下2/3が隠れるように手ぬぐいを折り返します。
2.ボトルの左右をたたんでボトルを包みます。
3.ボトル上部分に余った手ぬぐいをねじり上げます。
4.捻った部分をボトルの首に巻きつけ一回結んで、結び目を整えれば出来上がり。

 

 

暮らしの小物を手ぬぐいで彩る

生活感の出がちなティッシュボックスケースも手ぬぐいで包めば自分なりのおしゃれ小物に。文庫本を包んでブックカバーにするアイデアも素敵ですよ。

汚れたら遠慮なく洗えるのも嬉しい。注染は繊細な染物なので単独で手洗い、陰干しがおすすめ(画像:にじゆら)

●ティッシュケースの包み方
1.手ぬぐいを半分に折ってティッシュケースを置きます。
2.ケースに沿って手ぬぐいを折り上げます。
3.2で折ったものを手で押さえながら両側面を折り上げます。
4.手前からしっかりと固定するように2回結びます。
5.形を整えて出来上がり。

 

 

四季の花や歳時を気軽に飾る、手ぬぐいタペストリー

シンプルな部屋を一変させる、手ぬぐいのファブリックとしての完成度の高さ。タペストリー棒だけでなく額に入れるのもいい(画像:にじゆら)

日本の四季を感じさせる自然のモチーフや、折々の歳時をかたどった図柄をそのまま一枚の絵のように飾るのも素敵な活用法。大胆な図柄や注染特有の美しいグラデーションは白い壁によく映えるはず。ファブリックパネルのようにインテリアのアクセントとして季節や気分で入れ替えて楽しみましょう。

 

 

食まわりを華やかに、楽しくしてくれる色柄

画像:にじゆら

アートのようなイラストやユニークな柄物の手ぬぐいを、ランチョンマットやお弁当包みに使えばいつもの食事がますます楽しいものになりそう。

●リボン箱結びの包み方
1.手ぬぐいのほぼ中央に斜めに箱を置きます。
2.手前から箱に沿っております。反対側も同様に折ります。
3.生地がたるまないように整えながら、箱の真ん中で固結びします。
4.結んだ左右の端をつかみ、裏側へ折り込みます。リボンを調えて出来上がり。

 

 

実用とおしゃれを兼ねたファッションアイテムとして

"晒"の気持ちの良さを体感できる、巻物としての使いこなし(画像:にじゆら)

働く人々の実用道具として愛されてきた手ぬぐいは、頭に巻くアイテムとしても知られていますね。裏表のない注染の手ぬぐいはスカーフやバンダナなどにして使うのにも最適。 軽くて小さく折りたため、肌寒い時や日よけとして自在に使えるのが魅力です。色が綺麗で肌触りがよく、吸湿性も高いので、これからの季節が一番おすすめ。

●スヌードの作り方
1.長い辺の端と端をそれぞれ真結びします。
2.首にぐるりと巻けば出来上がり。

色々な使い方で使い倒してクタクタになってもなお、最後ははたきや雑巾としてずっと暮らしに寄り添う手ぬぐい。シンプルなものを様々に使いこなす和の文化は、現代の手ぬぐいにもしっかりと引き継がれています。

 

 

<取材協力>染めこうば にじゆら

 

http://nijiyura.com/

 

 


Text:Hiromi Nakayama