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「死ぬまで初めて!」84歳の淑女・草笛光子さんが輝きを増す理由

2018.04.03

上品なグレーヘアがトレードマークの女優・草笛光子さん。最近はSNSを通じて若い人の間でも、その美しさが話題となっており、自身初となるファッション本も発売されました。草笛さんが年齢を重ねるほど輝きを増す理由に迫ります。

 

 

年相応じゃない装いで、新しい自分を楽しむ

画像提供:『草笛光子のクローゼット』(主婦と生活社刊、撮影・天日恵美子)

「何かにしばられるくらい、嫌なことはない」と、草笛さんは言います。ファッションやメイクもそのひとつ。3月に発売された『草笛光子のクローゼット』(主婦と生活社刊)では、年齢にとらわれない個性的な装いを数多く披露されています。登場する洋服や小物は、草笛さんのクローゼットに長年眠っていたものだそう。

「ファッション本を出版しないかと言われたときは『え?誰がそんなものを見るの?』と思いました。だって、私は特別オシャレでもないし、モデルでもありません。私は、役柄を通して何かを表現する女優です。だから、この仕事を引き受けて果たして世の中のためになるのだろうかと、ずいぶん迷いました。でも、友人からの助言でこう思うようになったのです。『これは、クローゼットの中の昔の服を、今の私が着て演じる女優の仕事』。私は、私の歴史を着たのです」(草笛さん)。

自身初となるファッション本の撮影を通して「こうでなくてはいけない」という枠を取り払うことの楽しさを、改めて感じたそう。

「年相応の服を着ると、実年齢以上に見えてしまうことがあります。だから私は、着る服の枠を作りません。年齢に逆らったものを、心意気で着ようと思っています。ちょっとハズした遊び心とユーモア精神で、何十年前の服やアクセサリーを今の自分が着て楽しんでいるのです」(草笛さん)。

 

 

変わることは面白い!白髪になってからオシャレの幅が広がった

画像提供:『草笛光子のクローゼット』(主婦と生活社刊、撮影・天日恵美子)

「20代のころから白髪の女性に憧れていました。すれ違う40代くらいの女性の髪に白い髪が混じっていると、かっこいいな~、知的だな~と思っていました。そして何より、染めずに堂々としている姿に惹かれました。『これが私なのよ』という、自信が透けて見えるのです」(草笛さん)。

しかし、いざ自身の髪に白いものが混じり始めたときは、やはり葛藤があったそう。仕事の都合もあり、しばらくは黒く染める日々が続いたそうです。転機が訪れたのは69歳のとき。舞台でガン患者を演じることになり剃髪したことでした。

「丸坊主になった後、生えてきた髪は、すべて見事に色が抜けていました。だから、思い切って染めるのをやめました。すると、とっても解放されたんです。やっと、そのまんまの私になれたと思いました。白髪になってから似合う服も口紅の色も変わってきて、自然とキレイな色を選ぶようになりました。今、私はこの歳になってもまだまだ新しい仕事にチャレンジしているし、『死ぬまで初めて』のつもりで、色々なことに挑戦していきたいと思っています。変わるのって、とっても楽しいですよ」(草笛さん)。

 

 

84歳とは思えない「美しい姿勢」「肌」を育む秘訣

画像提供:『草笛光子のクローゼット』(主婦と生活社刊、撮影・天日恵美子)

ファッションセンスはもとより、驚かされるのが、草笛さんの美しい姿勢。インタビュー中に「姿勢がしっかりしていれば、何を着ても似合うし、どんな格好をしてもキマるのよ」と、イスに座りながら身体をよじり、ひじ掛けに両脚をのせてポーズをとってくださいました。普通なら、お行儀が悪く見えるこの格好。ところが、かっこいい。草笛さんがされると、ため息が出るほどキマるのです。

「体幹を鍛えるために、イスの代わりにバランスボールを使っています。ウォーキングも大好き。身体にいいことはできるだけ試してみて、その中から自分に合うものを続けています。食事は、好きなものを食べていますよ。特に果物が大好き。お肉も食べるし、お米も食べます。でも、あくまでも適量でね」(草笛さん)。

白く、ふっくらした肌も、とても84歳のものとは思えません。しかし意外にも、子どものころはそばかすだらけで肌質も硬かったそう。

「母からは、シンクロと呼ばれていました。芯から黒い、シンクロね。そばかすが多かったし、肌もゴワゴワしていました。でも、いつの間にか白くなりましたね。仕事でメイクをするようになってから、落とすことは大事にしていますけど、あとは普通じゃないかしら。エステに頻繁に行くこともありません。あと、これは美容法と言えるのかわかりませんけれど、私、冷え症なんですね。だから、湯船に10分間浸かるようにしています。そのとき、タイマーではなくて砂時計で時間を計っているの。ちょっとロマンティックでしょう(笑)」(草笛さん)。

女優として、新しいことにチャレンジしていくのはもちろん、そのとき、その瞬間を楽しもうというチャーミングな心。それこそが、草笛さんご自身をどんどん変化させ、多くの人を魅了する理由なのかもしれません。私たちも、こんなに素敵な淑女になるために、まずはそのまんまの自分を愛し、変化を前向きに楽しんでいきたいですね。

 

 

<取材協力>『草笛光子のクローゼット』(主婦と生活社刊)

女優・草笛光子さんの歴史がつまったクローゼットから、私服の着こなしを掲載。ゴージャスな服をまとえば貴婦人のように、ポップなアクセサリーを身につければ少女のように、まるで役を演じ分けるかのごとく、自分流に楽しんで着こなす草笛さんの姿に元気をもらえる一冊。

 

『草笛光子のクローゼット』(主婦と生活社刊)

 

 

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