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友達とは言えない身近な人と、上手に付き合う会話3つのコツ

2018.08.07

「友達と言えない身近な人」とほどよい関係を保ちながら、ストレスなく付き合っていくためには、押さえるべき会話のポイントがあります。基本となる3つの会話ポイントをメンタル・ジャーナリストがお伝えします。

 

 

身近な人は、いざという時に助け合えるセーフティーネット

年齢を重ねると、さまざまな人とコミュニケーションをとる機会が増えていきます。たとえば、職場や地域のつながり、保護者同士のつながり、義理の付き合いなどがそうです。こうした"友達とは言えない身近な人"は年齢や属性、興味の方向性が異なり、そもそも気が合わないことの方が多いものです。

しかし、だからといってコミュニケーションを避けていると、必要な時にサポートしてもらうことができなくなってしまいます。逆に、無理をして濃い付き合いを続けていくと、ストレスが溜まってしまいます。

こうした方々は、いざというときに最も頼りになる大切なセーフティーネットでもあります。したがって、ほどよい関係を保ちながら、必要に応じて率直な話し合いもできる柔軟なコミュニケーションを続けていくことが必要です。そのためにも、次の3つの会話のポイントを実践することをお勧めします。

 

 

ポイント1:ほどよい関係は「あいさつ」「感謝」「ほめ言葉」から築かれる

まず、友達とは言えない身近な人との関係で最も重要なことは、不快な部分が見えない程度の適度な距離感を保ちながら、お互いの"好印象"を保ち続けていくことです。この"ほどよい関係"を保つために必要なコミュニケーションは、「あいさつ」「感謝の言葉」「ほめ言葉」の3つです。

あいさつは、笑顔で「おはよう」「こんにちは」といった言葉を伝え合い、「今日はよく晴れましたね」「毎日暑いですね」というように、天気や気候の話などのたわいのない会話を交わすことです。これだけで、お互いに対する印象はとてもよくなります。

感謝の言葉は、相手が何かをしてくれたことに対して、すぐに「ありがとう」を伝えることです。地域や職場などの周囲のためにやってくれたことにも、すぐに感謝の言葉を向けましょう。「先日のイベント、率先してやってくれてありがとう」というように、その人が周囲のために尽力してくれたことにはきちんと感謝を述べましょう。

ほめ言葉は、相手に対するさりげない配慮の一言です。「庭をいつもきれいにされていますね」「お子さん、小さいのにしっかりしていますね」というような言葉です。人をほめる際には、その人や家族の"行動"についてほめるのが基本です。同性に対してなら、相手の立ち姿やファッションについてほめてもよいでしょう。ただし、頻度が増えると干渉されているようで不愉快に感じる人もいます。異性の場合、外見をほめられるとセクハラ的、あるいは気があるように受け止められかねないのでやめておくのが無難です。

このように、あいさつ、感謝、ほめ言葉を通じてほどよい関係を続けていくと、お互いへの好印象を保ち続けることができます。

ポイント2:無駄なコミュニケーションには付き合わず、上手にかわす

はじめのうちは楽しく感じていた会話も、回数を重ねるうちに一方的に自慢話を聞かされたり、他人の悪口やうわさ話が増えてきたりして、不愉快になっていくことがあります。自分にとってメリットのない無駄なコミュニケーションは、うまくかわしていくことも大切です。

その人との会話に参加したくないとき、会話を打ち切りたいときには、「予定がある」という理由で上手に回避しましょう。仕事、病院、買い物、家庭の事情など、さまざまなパターンの「断る理由」をあらかじめ用意しておくことです。その場で断れない場合には、いったん引き受けてからキャンセルするのも1つの方法です。

このように、角の立たない理由で上手に誘いを断ることによって、濃くなり始めた関係から適度に距離を置くことができます。とはいえ、誘いを断り続けていると、「付き合いの悪い人」という印象を与え、自分の立場が不利になる場合もあります。そうならないようにするには、たとえば「付き合うのは、3回のうち2回まで」というように、その人との関係性を考慮しながら交際できる許容範囲を設定し、デメリットにならない範囲で交際するとよいでしょう。

ポイント3:確認すべきこと、伝えるべきことはしっかり言葉で伝え合う

友達とは言えない身近な人には、いつも雰囲気よく、角が立たないように接していればいいというわけではありません。確認すべきこと、伝えるべきことはしっかりと言葉で伝え合うことも大切です。たとえば、相手が行った対応が自分の負担になっている場合には、こちらの要望を伝えて話し合わなければならないこともあります。

その際には、最初に「いつも〇〇していただいて、ありがとうございます」というように感謝の言葉を述べ、友好的なムードをつくります。そのうえで「実は〇〇についてお話したいのですが」というように話を向け、現状で困っていることを伝えます。このとき、相手が「ご迷惑をおかけしてすみません。今後は〇〇しないように気をつけますね」と言ってくれる場合もあり、その時点で問題が解決することも多いです。しかし、そうした会話につながらないようなら、「ご負担でなければ、たとえば〇〇をお願いできますか?」というように、やんわりと解決の案を伝えます。

これらの話し合いを行う際には、すべて「(私)メッセージ」で会話をします。つまり、「(私は)〇〇をお願いしたいのですが」というように、"私"を主語にした話し方をします。すると、角を立てずに事実と要望を伝えることができます。

以上のように、友達とは言えない身近な人との関係では、日頃から<ポイント1>のあいさつなどの会話で良好な関係を保ちながら、時と場合に応じて<ポイント2>のかわし方や、<ポイント3>の交渉術を実践していくことが重要です。日頃から気持ちのよいあいさつなどを通じてお互いの好印象を保っていれば、かわし上手、交渉上手になることができるのです。

コミュニケーションは、日頃からの積み重ねです。ぜひ、上記3つのポイントを参考にしながら、ほどよい関係を保っていきましょう。

 

 

<執筆>All About「ストレス」ガイド 大美賀 直子
メンタル・ジャーナリスト。精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持ち、カウンセラー、研修講師としても活動する。現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法を解説。ストレスやメンタルコントロールに関する著書・監修多数。

 

 

 


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