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人気スタイリスト 福田麻琴さんに聞く!「大人がもう一度オシャレを楽しむためのヒント」

2019.05.28

体型や肌の変化が顕著になりはじめ、仕事や子育てなどTPOに応じた着こなしも求められるアラフォー世代は、ファッションに悩みが生じがち。そんな"ファッション迷子"の世代に向けて、「大人だからこそ楽しめるファッションがある!」と教えてくれるのが、人気スタイリストの福田麻琴さん。大人がもう一度オシャレを楽しむためのヒントを伺いました。

 

 

どんなライフスタイルでも、38歳がファッションの転換期に

福田さんが昨年上梓した著書『38歳から着たい服 本当に似合うものだけ少量持つ』は、大人の体型や肌の悩みをカバーしつつ、オシャレに見えるスタイリングが実践的でわかりやすい!と評判です。この本は、同世代の担当編集者との出会いから生まれたのだそう。

「本の制作を始めた頃がちょうど38歳で、担当編集の方も同世代だったんですね。その方はそれまで子育て本やお掃除本を担当していて、ファッションは異分野。私とは仕事もライフスタイルも違うのですが、ふたりとも『38歳頃からファッションに悩むよね』という思いがあったんです。どんなライフスタイルでも同じような悩みがあるのなら、どんな人が読んでもわかりやすい本を書こうと思いました」(福田さん)。

福田さんは現在40歳。34歳でお子さんを出産されたことを機に、ファッションの転換期を迎えました。

「子どもを産んでから、ファッションのテイストが変わったのね、と思われるのが嫌で、ヒールばかり履いていた時期がありました。好きなことを諦めたくない!みたいな。でも、やっぱり無理しているなと感じて。それからは、無理するオシャレではなく、今の自分が楽しめるオシャレをしようと考え方が変わりました」(福田さん)。

 

 

できないことを諦めるのではなく、今できることを楽しむ

できないことを諦めるのではなく、今できることを楽しむ。その思いは、第一線で活躍しながら、5人の子どもを育てたフレンチベーシックの巨匠アニエスベーさんへの取材でより一層強くなりました。

「アニエスさんに『仕事と子育てを両立するうえで諦めたことはありますか?』と伺ったら『何もないわ。何かを犠牲にするのは日本人女性の美点でもあるけれど、諦めすぎていることもあるんじゃないかしら。いつも、もっと自由になってほしいと思っているのよ』と言われて、ズシンときました。状況や年齢を理由にできないことを諦めるのではなく、『子育て中だから、スニーカーで楽しめるファッションを考えよう』『今までの色が似合わないなら、新しく似合う色を探そう』と前向きに考えて、今できることを楽しめたらいいなと思います」(福田さん)。

 

 

「誰かのアドバイスを聞くこと」で新しい"似合う"を発見

「大人になったからこそ、20代のときよりも似合うものがある!」と福田さんは言います。ズバリ、大人にこそ似合うものとは?

「ビビッドカラーや大ぶりのアクセサリーなど、強い色や存在感のあるアイテムは年齢なりの貫録が出る大人にこそオススメ。ツヤのあるシルク素材なども似合ってきます。私も最近になって、以前は着なかったピンクが意外と似合う!と気づいて、立て続けに2枚買いました(笑)」。

今だからこそ似合うファッションに出会う早道は、「誰かのアドバイスを聞くこと」だそう。

「夫や友達、お店の人でもいいです。私は自分のアシスタントにも聞きますし、お店で買い物をするときにも、スタイリストであることは言わずに20~30代の店員さんに『どう思う?』と聞きます。40代になると自分の好みが確立しているので、似たようなアイテムを選びがち。だから、今まで挑戦したことのない色やアイテムを勧められて、新しい発見があるのを楽しむようになりました」(福田さん)。

 

 

ファッションに迷ったら、"自分が好きなもの"を見直す

自分の好みが確立しているからこそ、新しい色やアイテムにも挑戦できるという福田さん。でも、ある日「今までの服が急に似合わなくなった」「何を買ってよいかわからない」とファッションに迷いが生じたときは、どのように向き合えばよいのでしょうか。

「"自分が好きなもの"を見直してみてください。アラフォー世代は仕事や子育てなど、シーンに合わせた無難な服を選びがち。一度、昔買った服も含めて持っている服を全部出して並べてみると、自分が好きなものに改めて気づくと思います。好きなファッションの軸を明確にしてから、それを今の自分にどう寄せていくかアプローチしていくといいと思います」(福田さん)。

福田さんのワードローブに最も多いのは、ボーダーTシャツ、シャツ、デニム。その好きな定番アイテムを、今の自分に合わせて更新しています。その際、大事にしているキーワードは"清潔感"だと言います。

「トレンドや体型を考慮することはもちろんですが、大人にとって最も大事なのが清潔感。デニムはダメージがなく下着が見えないハイウエストを、ボーダートップスは胸元が開きすぎず抜け感が出るボートネックを選ぶことが増えました。もし胸元が大きく開いた服やボディラインが出る服を着るなら、下着や下着のラインが見えないインナーを着るといったひと手間が清潔感のある着こなしにつながります」(福田さん)。

オシャレをずっと楽しむためには、健康をキープすること

これからさらに年齢を重ねてファッションを楽しむために、福田さんは年上の先輩方から積極的にアドバイスを受けているそう。

「50代、60代のかっこいい先輩は、みんな『健康じゃないとオシャレは楽しめない!』と言います。40歳以降は食生活や運動、メンテナンスに気をつかっているかどうかで、体や肌に差が出るそうです。私も40歳を機にEMSを使ったトレーニングを始めました。とてもキツイのですが、ファッションをいつまでも楽しむためにがんばろうと思います」(福田さん)。

<取材協力・スタイリング>
スタイリスト 福田 麻琴さん

雑誌「LEE」「Marisol」「éclat」(ともに集英社)で活躍中の人気スタイリスト。1978年生まれ。パリ留学に裏打ちされたフレンチテイストに、今どきのヌケ感を加えたベーシックスタイルが得意。1児の母。 雑誌「LEE」のHPでコラム「マコトのおしゃれゴト」を連載。LEEマルシェでの商品コラボ企画も人気。講談社のWebマガジン「mi-mollet」の人気スタイリストのリレー連載「今週の、これいいね」や、自然派ママの情報サイト「hahaha!」では、親子向けのおすすめアイテムを紹介。

 

http://www.makotofukuda.com/

 

 

Photo:Kozue Hanada
Text:Asami Iwahashi

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