Recipe レシピ

薬膳のプロに聞いた、うるおい美肌をつくる朝ごはんレシピ

2017.05.09

うるおい美肌をつくるために、どのような朝食を摂ることが望ましいでしょうか? 今回は、All About「美容食・インナービューティー」ガイドであり、薬膳アテンダントとして活躍中の池田陽子さんに、無理なく美しくなれる食材と朝食レシピを教えていただきました。「身体を冷やす!?朝食でスムージーを摂るときの注意点」と合わせて読んでみてください。

 

 

肺の乾燥が、シワの原因に!?「薬膳的美肌」の考え方とは

最近、薬膳について知る機会が多くなってきたかと思います。とはいえ、まだなじみが薄いこともあり「難しそう」「面倒そう」というイメージがあるかもしれませんが、薬膳の基本となる考え方はとてもシンプルです。

中医学(中国の医学)では、「食事で体調を調える」という考え方があります。すべての食材は身体に及ぼす作用があり、それを考えて季節や体調、体質に合わせて必要な食材を摂ることで身体の不調を改善し、元気で美しくなれるというものです。

中医学において、しっとりした美肌づくりの要の臓器となるのが「肺」です。肺は皮膚との関連が深いとされ、その働きが衰えて乾燥すると肌も乾燥してしまうのです。つまり、肺の乾燥は乾燥肌、シワの原因になってしまうのです!

そこで、肌にうるおいがある美肌に近づくために、「肺にうるおいを与えるのに有効な食材=白食材」を、朝食に摂り入れることが望ましいでしょう。おすすめの白食材には、長いも、レンコン、ほたて、白ゴマ、牛乳、チーズ、ヨーグルト、豆腐、豆乳があります。スーパーで売っているお馴染みの食材が多いですよね。その他に、白くはないですが、はちみつもおすすめです!

 

 

★肺にうるおいを与える白食材を用いた、朝食レシピ

○白ゴマトースト
パンに溶けるチーズをのせてこんがり焼き、白すりごまをふります。

○ほたて味噌チャウダー
鍋にバターを入れ、ベーコン、玉ねぎをいため、ほたて缶(汁ごと)、牛乳を入れてあたため、味噌を入れて味を調えます。

○長いもスムージー
ジューサーに適当にカットした長いも、牛乳を入れてシェイクし、はちみつで味を調整します。

私は、美肌とパワーアップのために、「長いも入り雑炊」や「長いも入り味噌汁」を食べています。長いもは美肌に加えて、アンチエイジング、疲労回復、滋養強壮に効果的です。その中に、黒きくらげを加えて、アンチエイジング、美白、デトックス効果をさらに高めているのです。

 

 

老廃物を出したい朝に行いたい、「薬膳的デトックス」の方法

午前中は排泄の時間とされ、朝食にはデトックス効果のある食材を摂ることが望ましいといわれています。その観点から、朝食におすすめの食材をピックアップしていきます。

薬膳の観点から、老廃物を出す効果の高い食材は、さといも、黒きくらげ、ごぼう、こんにゃく、あさり、海藻類です。

 

 

★デトックスを促す食材を用いた朝食レシピ

あさりとわかめの味噌汁、さといもとこんにゃくの味噌汁、きんぴらごぼう、さといもののりまぶし(さといもの煮物にもみ海苔をかける)などがあります。簡単に食べられる総菜にこれらの食材を加えるだけなので、手軽に摂り入れることができます。

なかでも、黒きくらげはおすすめです。黒きくらげはあらゆる料理に使いやすい薬膳食材。水で戻した黒きくらげを、味噌汁などの汁ものに入れたアレンジも有効です。アンチエイジングや美白効果も期待できますよ。

酷使しやすい胃腸の働きを助ける、胃腸に優しい朝食とは?

朝起きたとき「胃腸の働きがいまいちだな」と感じたり、「前日の会食などでつい食べ過ぎてしまったな」ということもあるでしょう。そんなときには、大根、キャベツ、鮭、りんごといった、胃腸に優しくて消化を促進する食材が良いですね。

 

 

★胃腸にやさしく消化促進する食材を用いた朝食アレンジ

キャベツと鮭のレンジ蒸し(耐熱皿に生鮭、キャベツを入れて日本酒少々をふり、ラップをかけてレンジで加熱、ポン酢をかけていただく)、おろし鮭フレーク(鮭フレークと大根おろしをあえる)、その他、焼き鮭に大根おろしを添えたり、キャベツのサラダなどは簡単で続けやすいでしょう。

なかには「朝からあまり重いものを食べたくない」という方もいると思います。そんなときは、ジューサーに適当にカットしたりんご、キャベツ、レモン汁、水を入れてシェイクしたりんごとキャベツのスムージーを作ってみるのはいかがでしょうか? はちみつで味を調えると、お好みの甘さにすることができますよ。

私は、お酒を飲む機会が多いので、トマトとセロリのジュースを飲むことも多いです。2つの野菜だけならば手軽に続けられますし、どちらの食材も、解毒、肝臓強化、二日酔いに良い組み合わせなので、年間を通して食べることができます。

私が提案する"ゆる薬膳"は、中医学の理論にのっとりながらも忙しい現代人がてっとり早く実践できる薬膳的食養生です。大切なのは"賢く食べる"こと。食材の特徴を活かして、自分に合った朝ごはんのパターンを見つけてみてくださいね。

<取材協力>池田陽子(いけだようこ)さん
薬膳料理研究家・薬膳アテンダント。立教大学卒業後、広告代理店、雑誌編集者を経て、国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。どんな忙しいひとでもできる薬膳的食養生を「ゆる薬膳。」として提案。日本各地の食材を薬膳的観点から紹介する活動も展開。「全日本さば連合会」にて「サバジェンヌ」としても活動中。『不調に効く食べ方~外食だけでスッキリ改善(イーストプレス)』、『1週間で「腸」からキレイになるおいしい食べ方: 外食・コンビニでもOK! [王様文庫](三笠書房)』など、著書も多数。

 

http://www.yuruyakuzen.com/

 

 

Text:Yuki Ishihara

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