Skincare & Bodycare スキンケア・ボディケア

シーズン真っ最中の「新米」。おいしく食べてキレイ&元気をゲット!?

2015.11.17
ご飯をおいしくいただく女性

秋はいっそう深まり、食欲も高まる季節。街角のあちこちで見かける「新米」のこと、気になりますよね。収穫時期はいつごろ? 味や食べごたえはどんなふう? そして健康と美容をキープする食べ方とは......? そんな新米の謎と魅力について、「五ツ星お米マイスター」金子真人さんのアドバイスをまじえ、お届けします。

とれたてのツヤ、みずみずしさが手に入るのは今だけ!

つややかな新米

ふと気がつけば、スーパーマーケットの店頭にずらりと並ぶ新米の数々。毎年、秋を迎える頃には必ず目につく光景ですが、新米とは果たして、いつからいつまでのものを指すのでしょう?

「九州で作られるコメは、だいたい8月上旬頃から。そして関東では9月、東北~北海道では10月くらいが収穫時期ですね。そしてその年いっぱい、つまり12月31日までに精米・袋詰めされたコメが『新米』と呼ばれます」(金子さん)。

まさに今こそが旬の「新米」。その特徴はなんといっても、他の時期には味わえないみずみずしさにあります。稲刈りの後、脱穀(だっこく=稲穂からもみ殻ごと米粒を取り分ける作業)されたばかりのコメはまさに生鮮野菜のような水分量を保ち、水晶を思わせる透明感もひときわフレッシュ!な印象です。

「とれたてのコメは、香りの良さもピカイチ。炊き上がりはもちもちとしてやわらかく、甘みも感じられる旨さです。この味、見た目、香りのすべてが、まさに今しか手に入らない特別なコメですね」(金子さん)

「古米」との違いは?

そんなニューフェースの新米に心惹かれる一方で、「古米」と呼ばれる正反対(?)のおコメも気になるところ。その特徴とは?

「やはり『古米臭』ですね。栄養素が酸化して、新米とは違う少しくせのあるにおいです。さらに新米から米粒の硬化がすすみ、主要成分も変化するので、見た目もツヤがなってくる。水の吸収率も減り、もちもちとしたやわらかさは失われ、食味が落ちてきます」(金子さん)

聞けば、古米とは収穫された翌年以降のコメのこと。ということは、せっかく手に入れた新米もあっという間に古びてしまうの......?

「いいえ、そんなにガッカリしなくても大丈夫ですよ」と金子さん。たとえば「コメは熟成させると旨い」といわれているイタリアでは、玄米のまま寝かせたかたい古米のほうが好まれるほどで、おいしさの評価も食文化や好みによって異なるのだそう。もちろんここ日本でも、ややかための特徴を生かしてチャーハンにしたり、お酢を効かせて食べごたえのあるすし飯にするなど、古米ならではの味わい方は実に多彩なのです。

「新米シールの貼られていない時期に買い求めたコメも、半年や1年ではそれほど変わりません。そもそも俵にくるまれたまま外気にさらされ、常温管理しか出来なかった古い時代のコメと今のコメは違います。季節を問わず年間を通じてベストな環境で保管され酸化を防いでいますから、用途によっては、新米よりも1年経過した『古米』だっておいしいんですよ」。

そのままいただくのが一番! おいしい炊き方はこれ

新米ほかほか炊き立てご飯

古米だって用途によっては十分においしいけれど、でも、やっぱり今しか手に入らない新米に興味津々。自宅でおいしくいただくには、どんな食べ方がベスト?

「炊き立てが一番! コメそのものの味わいをしみじみ体感できる旨さです」(金子さん)

前述したように、チャーハンや酢飯などの「味つけ」調理法でいただくのがおすすめの古米。それに比較し、やはり新米は炊き立てそのままのふっくら、もっちりとした味わいが最大の魅力です。ひと粒ひと粒がふっくらと立ち上がり、ピカピカに輝く見た目の美しさ、新米ならではのみずみずしく甘い香り......。それだけでぐっと食欲をそそること間違いなし!

炊き方のポイントは、ズバリ「水加減」です。新米は吸収率も高いので、通常よりも5~10%水を控えて炊くのがおすすめ。たとえば1合炊く場合は190cc程度。炊飯器の目盛りでいえば1~2mm低い位置まで水を減らし、炊いてみましょう。べたつきを防ぎ、ふっくらとしたベストな炊き上がりが簡単に目指せます。

朝から新米ごはんのエネルギーをとりいれ、ヘルシー美人に!

元気に仕事している女性

さて、炊き立てが最高においしい新米ですが、常にダイエットを心掛ける女性としては「あまり食べ過ぎるのも......」と考え込んでしまいそう。新米ならではの味覚を楽しみつつ、ヘルシーでキレイな心身をキープするには?

「もちろん食べ過ぎはいけないけれど、炭水化物、特におコメは健康な食生活を送るうえで必須のアイテムです。また脂質はほとんど含んでなく、水だけで炊いているので、ごはん=太るという認識はあまり正しいといえないでしょうね」(金子さん)

現代女性、特に20~40代の女性は「働き盛り」。ダイエットのその前に、まずは体力づくりが欠かせません。 その基本となるのがエネルギーの確保です。炭水化物は効率の良いエネルギー源で、特にお米は燃焼力が高く、持続力もあります。ただ、新陣代謝、疲労回復などに必要な主な材料であるタンパク質がごはんの中に6%程度しか含まれていません。
食生活を見直すには「アミノ酸スコア」、つまり食品中にふくまれる必須アミノ酸の理想的なバランス=100点満点を目指すことが大切。その「アミノ酸スコア」を見てみると、おコメは65点となかなかハイレベルなうえ、同じ炭水化物でもパスタなどの小麦は37点と、主食としてたいへん優れた数値であることがわかりますね。

目標の満点へ到達するには、味噌汁や納豆、豆腐といった大豆製品。ごはんと組み合わせて食べると、足りない栄養素も補うこともでき理想的です。決して難しいことではないのです。

さらにおコメに含まれるのが、脳の唯一(!)のエネルギー源である「ブドウ糖」。これはグリコーゲンという多糖類の一種からカタチを変え、肝臓や筋肉組織に貯えられます。つまり、おコメを食べることで脳を活発に動かすパワーとなり、そして体内に貯えられたグリコーゲンは筋肉のエネルギー源ともなるため、多忙な仕事を抱えた女性はもちろん育児やポーツ、運動にはげむ女性にも最適な食品というわけ。

「だから、忙しい女性には朝食をきちんと食べてほしい。脂質の多いおかずは極力おさえ、ご飯茶わんに1~2杯のおコメをおなかいっぱい食べましょう。ゆっくり噛むことでいっそう消化もよくなりますし、勤務時間はもちろん休日もずっと体力を保てます。頭も身体もてきぱき動くだけでなく、素肌だってつやつやになりますよ」(金子さん)

旬まっただ中の新米で、おコメならではの魅力とパワーをひとりじめ。知力、体力に加え生き生きとした健康美が、今こそ手に入る......かも!?

関連ページ
玉子かけご飯には「ななつぼし」!米屋がオススメする、おかずにぴったりの美味しいおコメの選び方

金子真人さん プロフィール

五ツ星お米マイスター。精米技術、玄米鑑定、炊飯技術などコメに関するありとあらゆる知識と技術を誇るマイスター。お米の魅力をより多くの人に伝えるべく、小学校の授業、講演やメディアなどで食育活動も行っている。

金子商店はこちら

Text:Shiori Matsuda