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フィギュアスケーター・鈴木明子さん~コンプレックスを長所にし、日本人らしさを生かして美しく魅せる

2015.11.20
世界中の観客を魅了してきた、元フィギュアスケート選手の鈴木明子さん。「体形にコンプレックスがあったからこそ表現を磨いた」というプロ魂には、真似したい「美」のヒントがいっぱいです!

手足が長い欧米人に比べて、コンプレックスの塊だった

鈴木明子さん

世界選手権で銅メダルを獲得するなど、輝かしい成績を収めている鈴木明子さん。しかし、手足が長い欧米の選手に比べ、「コンプレックスの塊だった」と言います。

「体形は変えられないので、どうしたら自分の欠点を隠して長所を出せるか。練習や実践を重ねながら、少しずつ正解をたぐり寄せていった感じです。たとえば腕を長く見せたいならば、腕だけを前に出すのではなく体を少し斜めにして、腕と胸のラインを一直線にする。そうすると、ラインが強調されるので長く見せることができます」。

日本人らしさを生かすため、髪の毛も20歳のときから一度も染めていないと言います。そんな、プロ意識の高い鈴木さんですが、実は現役時代はスキンケアにかなり無頓着だったそう。

「ボディソープで顔を洗って、そのまま保湿もせずに寝ることもありました(笑)。それでも、肌はきれいだと褒められていたんですよ」。ところが、現役を引退し、メディアへの出演が増えるにつれて、肌の状態も変化したそう。

「"今までこんなブツブツとかできたことなかったのに"ということが増えました。肌がすごく荒れるようになりましたね。化粧をする機会が増えたのが原因だと思います。だから、今は美容の知識を頑張って増やして、女子力を上げているところ(笑)。どんなに疲れていても必ずメイクを落とし、シートマスクでパックをしたり、カッサでマッサージをしたりしています。でも、時間がない日は無理には行いません。"必ずやる"と、ルールにしてしまうとストレスがかかるので、"出来るときにやる"と、ほどほどにしています」。

体重計の数字にとらわれるのではなく、自分の感覚を大切にする

鈴木明子さん

2014年に現役を引退し、「女子力向上委員会に入ってまだ1年(笑)」と言う鈴木さんの生活には、「無理をし過ぎない姿勢」が見え隠れします。近著『笑顔が未来をつくる――私のスケート人生』(岩波書店)でも語られていますが、大学時代に摂食障害を患い、体重が32キロまで落ちてしまった経験を持つ鈴木さん。そのため、現在も厳しく食事を管理しているのかと思いましたが、食事もスキンケア同様、ゆるく向き合っているようです。 「野菜をなるべく食べるようにしていますが、現場でロケ弁を出していただいたら、脂っこいものでも食べます。だけどその分、ちゃんと食事をとれるときには、体にいいものをとるようにしています」。

病気以降は、カロリー計算はおろか、体重計にも乗っていないそう。「自分が動いたときの感覚や、鏡に映った姿を見て体の状態を判断しています。そうしないと、完璧を求め過ぎてしまうので。でも、そういう風に過ごしていると、体が何を欲しているのかだんだんわかるようになってくるんですよね。やたらとフルーツを食べたくなったり、色が濃い野菜を食べたくなったりすることがあるんですけど、そういうときは、きっとビタミンが不足しているんだと思います。なのでそのときは、体の声に素直に従います」。

自分の感覚を大切にするという意味では、時には朝ご飯を食べないのも有りだと言います。「前日の夜、たくさん食べてお腹がまだ空いていないときってありますよね。でも、朝だからと言って無理に食べるのは、体の声を無視しているように思うんです」。

エネルギーを出すためにはチャージが必要

現在は、週に2日ほどは睡眠時間が2~3時間しかとれないという多忙な日々。リフレッシュ法を尋ねると、「ミュージカルが大好き!」との答え。 「ミュージカルや舞台など、生身の人間が目の前で繰り広げるものが大好きなんです。ライブだからこそ、その瞬間でしか味わえない緊張感だったり、迫力があったりして感動できるのがミュージカルの魅力。職業柄、表現方法に目がいくこともありますが、なるべく仕事とは切り離すようにしています。何でもスケートにつなげて考えていると、苦しくなってしまうので、単純に好きだから観ている感じですね」。テレビでコメンテーターを務めたり、講演会を行ったり、エネルギーを「出す」ことが増えた今、趣味の時間は大切な「入れる」時間だとも。「入らないと出せないので、そういうものを求めているのかもしれません」。

女性らしいエレガントな動作をするポイントは?

鈴木明子さん

インタビュー中もまっすぐこちらの目を見て、丁寧に受け答えをしてくれる鈴木さん。選手時代もエレガントな演技に定評がありましたが、日常生活の所作もやっぱりビューティフル。そこで、一般女性でも真似できる、エレガントな所作のヒケツを聞いてみました。
「そうですね、いくら四肢をきれいに動かしていても、そこに気持ちがのっていないとダメだと思います。フィギュアの会場はとても広いので、遠くの席からは目線なんてわからないと思うんですけど、やっぱり人に伝えるときって、いくら指先をすっと伸ばしていても、目線が定まらなかったら伝わりません。その動きに意思があるというのは、表情でついてくるんですよね。それは、日常の動作も同じ。お水を差しだす時に片手でひょいっと渡すのと、両手をそえて相手の目を見て渡すのとでは、伝わるものが違うはず。日常の動作も、表現であふれていると思っています」。

「鉄パイプ」ではなく、「竹」のような女性になりたい

最後に、理想の女性像を伺うと、「鉄パイプのように強くて意志を曲げない女性ではなく、人の意見に耳を傾けて、しなるけれども、ちゃんと元の場所に戻ってくる。そういう女性になりたいですね」という答えが返ってきました。

鈴木さんとお話をしていて、彼女に対して受けた印象は、まさにこの「竹のような女性」。「女子力低いので」と笑いながらも、自分にマッチする方法できちんとセルフメンテナンスを行っている様子は、まさにしなやかで柔軟。元来、真面目だからこそ、あえてルールで自分を縛りすぎず、適度に解放しているのだと感じます。「自分と向き合って、自分に合うメンテナンス法を選別することが大事」と鈴木さんも語るように、情報があふれている今の時代だからこそ、まずは自分を知るということの大切さを改めて感じました。無理をし過ぎず、ゆるく、ゆったり、しなやかに。それこそが、肌や日常に潤いをもたらし、美を引き寄せるヒケツなのかもしれません。

photo:Kayo Takashima

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