Skincare & Bodycare スキンケア・ボディケア

ダイエットや美白、抗酸化にいい?「ライスオイル」の知られざる美パワーを解剖

2016.01.29

「コメの国」日本で江戸時代に誕生した歴史あるオイル

ライスオイルの歴史を紐解くと、300年ほど昔の江戸時代(元禄時代)から記録があるようです。そんな長い歴史を誇りながらも、玄米を白米にする際とりのぞく「米ぬか」を原料とし、コメ1合(150g)からわずか2g程度しか搾り取れない稀少さ、そして効率性に欠けることなどから、近代ではそれほどポピュラーとはいい難かったのも事実。けれどここ数年、他のオイルにはない成分がもたらすさまざまな「効果」が少しづつ知られるようになり、ライスオイルは数多くの分野でにわかに注目を集めているのです。

ライスオイル(米油)と米

肩こりや腰痛、ダイエットにうれしい、コメ特有の成分「γオリザノール」

肩がこっている女性

なかでも特別なのは「γ(ガンマ)オリザノール」。米ぬか特有の天然ポリフェノールで、1954年に発見された比較的新しい歴史を持つこの成分、実に多彩でおどろく特徴があるのです。抗酸化作用にたいへん優れているためオイルを常に新鮮な状態に保つだけでなく、血行を良くして悪玉コレステロールを減らすことからダイエットにも効果的!さらに生活習慣病や更年期障害、自律神経失調症や肩こり、腰痛などの症状を緩和する医薬品としても活用されているほど。

また近年では、皮膚のかゆみや乾燥を軽減する抗アレルギー作用も認められ、いっそうの期待が高まるγオリザノール。これだけパワフルな効果を持つ成分が他のオイルには含まれていないなんて、それこそがライスオイルの注目される一番の理由なのかも。

美白効果やヒアルロン酸生成も!?「トコトリエノール」

こうした健康に関する効能に加え、女性にとってはライスオイルならではの美容効果も見逃せません。

パーム油の約7倍もの含有量を誇るという「トコトリエノール」はγオリザノール同様に抗酸化力も高く、「若返りビタミン」として知られるビタミンEと比較して、なんと40~70倍のパワフルさ!

肌荒れ、かさつきを予防しながらシミ・そばかすの原因となるメラニンの合成をおさえる美白効果に加え、しわやたるみといった悩みによく用いられる「ヒアルロン酸」を生み出す作用まであるようです。まさに「食べる美容液」と呼びたくなるそのはたらきっぷり、耳にするだけで期待が高まりますよね。

すっぴん美人をかなえる!スキンケア用オイルにも

肌のお手入れをしている女性

さらにライスオイルは、食べるだけのものじゃありません。スキンケア用のオイルとして、素肌に塗ってもOKなのだそう。

たとえば、γオリザノールは紫外線を吸収し「光老化」と呼ばれるダメージから皮膚を守ってくれますが、やはりライスオイル特有の成分である「米ぬかセラミド」もなかなかのもの。塗ったそばから角層にするすると吸収され、外部の刺激からしっかり肌を守るバリア機能だけでなく、肌荒れや乾燥でいたんだ素肌も修復し、つややかでハリのある美肌づくりを発揮。

こうした効果はエステティックサロンはもちろん化粧品会社にも認められ、マッサージオイルや敏感肌・アンチエイジング用などのコスメにも幅広く利用されています。考えてみれば、古くから日本の女性は米ぬかを用いてスキンケアにいそしんできたのだから、納得ですね。

くせがなく、素材ありのままを引き立てる自然なおいしさ

野菜の天ぷら

いつまでもすっぴん美人でキレイでありたい......。そんな願いに、食べても塗っても応えてくれるライスオイル。「ところで、お味の方は?」。そんな疑問も当然わいてきますよね。ではさっそく筆者がいただいてみましょう。

まずは常温のままでひとなめ。おや、あっさりしてくせがなく、においもほとんどしない。さらさらしたのどごしも、油としてはちょっと意外な感じです。

次はさっそくお料理へ。野菜を使ってかんたんな素揚げを作ってみましたが、素材の味がいつもより際立っている! 茄子やアスパラガスのみずみずしさが、サラダ油で調理した時よりも強く感じられる気がします。さらに冷めてからもぺたっとせず、表面のカリカリ感はそのまま。なるほど、ライスオイルって、成分だけでなく味わいの点でもかなりの高得点をあげたい気分! ライスオイルならではのおいしさと効果を知りたい方は、簡単な料理から試してみては?

食材としても美容液としても大活躍、他のオイルにはないパワーと魅力がいっぱいあるライスオイル。米のパワーは計り知れないですね。

Text:Shiori Matsuda