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眼精疲労やストレートネック...「スマホ老化」を防ぐ方法

2016.12.09
スマホを見ている女性

電話やメール機能はもちろん、カメラや地図、スケジュール管理、録音やメモ、そして各種アプリ......。さまざまな機能が集約され利用できる分、スマートフォンがないと生活に支障をきたすという方は、多いのではないでしょうか?

筆者も、スケジュール管理のみは手帳という昔ながらの手段に頼っているものの、その他のほとんどの機能をスマートフォンに頼っています。しかし、スマートフォンが与える体への影響は計り知れないようで、問題視されることもあります。

そこでスマートフォンが引き起こす体調不良と、その予防や対処法について、表参道美容皮膚科・原宿本院の皮膚科医・三宅真紀先生にうかがいました。スマートフォンと無理なく付き合っていくための方法を伝授します。

スマホが引き起こす、目への深刻な影響とは

スマートフォンでできることが多くなり、一日中手放せない方が増えているようです。

スマートフォンの使い過ぎによって、まず目への影響が顕著に現れます。涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することで、目の表面をうるおわせる力が低下してドライアイになりやすいようです。

公益財団法人日本眼科学会によると、現在、日本では約800~2,200万人ものドライアイの患者さんがいて、オフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあり年々増加傾向とのこと。

また、眼精疲労の蓄積によって、視力が下がることも問題視されています。

寝る前にスマホを使うと、眠りの質が下がる

寝ている女性

寝る前にスマートフォンの画面を見ていると、寝つけなくなったという経験はありませんか?

睡眠リズムのことをサーカディアンリズムと呼びますが、このリズムにはメラトニンという分泌物質が非常に強く関わっています。

メラトニンは身体を休息、睡眠へと誘う物質。昼のような強い光を浴びると分泌されにくく暗い場所にいると分泌量が増加するので、私たちは夜に眠くなります。

しかし、夜にスマートフォンの画面から発せられるブルーライトを見続けていると、昼と夜の区別がつかなくなり、夜になってもスムーズに入眠することができなくなります。

その上、画面に表示される情報を読んでいると、脳が活性化されて覚醒状態になってしまいます。これでは、リラックスして眠りに入ることは難しいですよね。画面の近くで凝視しがちなスマートフォンは、他の電子機器に比べてとくに要注意なアイテムです。

スマホによる、老化が問題視されるパーツ

スマートフォンよって、老化が早まるとも言われています。具体的に、どのような症状がでてくるのでしょうか?

スマートフォンが与える、身体への影響の深刻なものに、「肩こり」や「ストレートネック」があります。

ストレートネック

この記事をスマートフォンでご覧いただいている方もいると思います。今、操作をしている姿勢は、頭が下がりうつむいた姿勢になっていませんか?

このような姿勢を長時間続けていると、首の後ろから肩にかけての筋肉がこわばり血流が悪くなります。これが原因となって、慢性的な肩こりや、首の頸椎の湾曲がなくなるストレートネックに悩まされる方が多いようです。

長時間、画面を見ることによる眼精疲労も肩こりの原因になってしまいます。

すぐにでも取り入れたい!スマホを賢く使う対策法

では、スマートフォン使用による身体への不調や老化を緩やかにするために、どのような対策を講じればよいのでしょうか?

1.使う時間を減らす
「デジタルデトックス」と言う言葉もあるように、やはりこの方法に尽きますね。スマートフォンを使わない時間を意識してつくることは、現代人にとって必要な心がけです。

2.目線の高さまで上げて使用する!
操作するときは、うつむいた姿勢にならないように目線の位置まで上げるようにしましょう。これだけで、肩や首にかかる負担を大幅に抑えることができます。

3.ブルーライトカットの眼鏡やシートを使用する
ブルーライトは、肌の老化を促す活性酸素を増やす原因のひとつとも言われています。「皮膚科医に聞く 毎日浴び続ける『ブルーライト』から肌を守る方法」も参考に、スマートフォンの使用時には、ブルーライトを極力カットすることを心がけましょう。

4.ブルーライト防止効果のある、日焼け止めを塗る
ブルーライトで色素沈着を起こし、シミやくすみが生じてしまうことがあります。そこで、ブルーライト防止効果がある日焼け止めクリームを選びましょう。紫外線とブルーライトは光の種類が異なるため、紫外線防止のみの日焼け止めは、ブルーライトによる日焼けを防ぐ効果はありません。

5.字を大きくして読むようにする
スマートフォンは小さい画面で小さい文字を読む必要があり、それによって、目に大きな負担をかけることになります。疲労を少しでも緩和するために。文字を拡大して読むことも効果的です。

ケアのポイントは、目もとを温め、うるおわせるケア

女性の目もと

スマートフォンで一番酷使する目もとのケアとして、帰宅後にリラックスも兼ねて、目もとをホットタオルで温める習慣をつけることも効果的です。

そしてスキンケアの最後にアイクリームを目もとになじませて、保湿をすることで、目もとの表情ジワ予防にもなりますよ。

また、「スマホで老け顔に!? 皮膚科医が教える『たるみ』改善テクニック」の記事でもお伝えしましたが、顔のたるみ対策として、エクササイズを行うのもよいでしょう。

これからどんどん、スマートフォンによる文字でのコミュニケーションも増えていくでしょう。そのため、眼精疲労も増える一方ですし、ひとりひとりが対策をしていかなければならないのが現状です。

日々の相棒であるスマートフォンで老けたなんて言わせないように、しっかりとケアを行って上手に付き合っていきたいですね。

<取材協力>三宅真紀(みやけ・まき)先生

2005年関西医科大学卒業後、厚生中央病院に勤務。その後2007年にシロノクリニックに入職し、2009年にシロノクリニック横浜院院長に就任。2015年より表参道美容皮膚科原宿本院に入職。レーザー治療・アンチエイジング治療のエキスパート。患者様の気持ちに寄り添う親身な治療が好評。

http://omotesando.info/

Text:Yuki Ishihara
Illustration:Azusa Ohtsuka