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カサカサ肌に決別宣言!「重ねづけ保湿」でキメの整った肌に

2017.11.21

肌にたっぷりうるおいを与えることが大切なのは、重々承知。でも「クリームは絶対必要?」「クリームと美容液はどこが違うの?」など、素朴な疑問が頭をよぎることも。そこで、キメの整った肌を育む、正しいスキンケアの方法を美容のプロに聞きました。

 

 

肌の水分量が不足するとキメが乱れる

「角層が乾燥していると、キメが乱れやすくなります」と、米肌ビューティープロデューサーの宇都宮己良子さんは言います。

そもそも、角層とは? キメとは何なのでしょうか?
そして、なぜ角層が乾燥するとキメが乱れるのでしょう。

「皮膚はいくつかの組織に分かれています。皮膚の一番上の組織が『表皮』です。そして表皮もさらに層が分かれており、一番上の層のことを『角層』と言います。角層細胞(角質)が集まって層になったものが角層です。

キメは、皮膚の表面にある、網目のような細かい凹凸のこと。表皮や、表皮の下にある真皮(血管や神経がある皮膚組織)などを含むもっと大きな皮膚構造から構築されています」(宇都宮さん)。

※真皮は表皮の数倍の厚さがあります。

皮膚の一番表面にあり、ふだん、私たちが手で触れているものが「角層」。そして、肌の表面だけではなく、もっと深いところも関係して構築されている細かい凹凸のことを「キメ」と言うんですね。

なぜ、角層が乾燥しているとキメが乱れるのかを教わります。

 

 

「通常、角層細胞は古くなるとアカとなって剥がれ落ちます。しかし、角層が乾燥していると、剥がれ落ちずに積み重なるようになります。本来、剥がれ落ちるはずの角層細胞がどんどん積み重なってしまうため、肌の表面が毛羽立ったような状態になり、キメが乱れてしまうのです」と宇都宮さん。

角層が乾燥していると、角層細胞が剥がれ落ちにくくなる理由は、肌のターンオーバーに関係しているそうです。メカニズムはこう。

①通常は、ターンオーバーに一定の日数がかけられ、角層細胞が作られます。肌が持っているうるおい成分も同時に作られます(十分にうるおい成分が作られ、うるおい成分をしっかりと抱えた角層細胞の状態を「成熟している」と言う)
②しかし、ターンオーバーが速まると、うるおい成分が十分に作られないまま角層細胞となり、未成熟な状態になります。
③角層が乾燥していると、この未成熟な細胞がどんどん作られていきます。
④未成熟な角層細胞は剥がれ落ちる機能も低下しているので、肌の表面に積み重なっていきます。
⑤その結果、キメが乱れます。

「角層細胞の1つ1つはキメの1つ1つより小さく、角層細胞もキメの凹凸を決定する一因です。整ったキメを目指すために、形の整った角層細胞を作ることがとても大切です」(宇都宮さん)。

 

 

「化粧水+美容液」だけでは不十分?

「こんな行為は、角層を乾燥させてしまうので注意が必要です」と、宇都宮さんは言います。

□化粧水を、ちゃちゃっとつけている
□化粧水をたっぷりつけるけれど、それでお手入れ終了
□化粧水+美容液をつけるだけ


化粧水を、ちゃちゃっとつけるだけでは、角層が十分にうるおっていない可能性が高いので、キメの乱れにつながるそう。
また、せっかく化粧水をたっぷりつけても、油分でフタをしないと水分が蒸発してしまうためNGとのこと。

でも、化粧水+美容液は、どこがいけないのでしょうか?
美容液はしっとりしているので油分が入っているはず。

「美容液を使っていてもクリームは必要です。なぜなら、クリームはバリア機能を保つうるおい成分のひとつである、エモリエント成分の機能を高く持つアイテムだからです。キメが整った健やかな肌を保つためには、エモリエント成分が欠かせません」(宇都宮さん)。

それでは、美容液の役割は何なのでしょう。

「クリームの基本的な役割がエモリエント成分を与えることであるのに対して、美容液は種類により目的がそれぞれ異なります。たとえば、美白有効成分が配合された美白美容液は、美白効果を求めるものです。また、保湿を目的にした保湿美容液もあります。保湿をするという点で方向性は同じですが、エモリエント成分の補給を第一目的にしているとは限りません」(宇都宮さん)。

メーカーによっては、クリームの機能を兼ね備えた美容液もあるので一概には言えませんが、適度なエモリエント成分を補うことが、キメを整え、美しいハリを与えるポイントになりそうです。

 

 

角層がふっくらうるおってキメが整う「重ねづけ保湿」

化粧水や乳液、クリームなどをそれぞれ重ねて塗布する「重ねづけ保湿」は、角層のすみずみまでうるおいを届けることができるので、キメがふっくら整いやすくなります。

キメが整っている肌は、手触りがいいのはもちろん、凹凸が少なく、なめらかです。そのため光を遮る障害物となるものがなく、肌へ光が透過しやすくなります。肌の奥まで光が到達するので、肌の奥が明るく見え、透明感がかもしだされます。内側から輝いているように見えるのがうれしいところ。
そこで、宇都宮さんに「重ねづけ保湿」の方法を教わりました。

①化粧水をコットンにたっぷり含ませて、やさしくパッティングをします。

 

 

②1分ほど待ち、化粧水が肌に浸透してきたら、もう一度化粧水を重ねづけします。このときは、手でもOK。そして、手のひらで顔全体を包みこんでハンドプレスをしましょう。

 

 

③クリームを指先にとり、あご・両頬・鼻・額に少量ずつ置いてから、顔全体にムラなくのばします。両手のひらで肌を引き上げるようにしてなじませた後、ハンドプレスをします。

 

 

「クリームは必須だと申し上げましたが、皮脂の分泌が多い方は、乳液のみを使いクリームは未使用、という選択肢もあります。クリームがエモリエント成分の機能に特化しているのに対し、乳液は保湿成分とエモリエント成分の両方がバランスよく配合されています。乳液は、自分の肌に必要な油分の調節がしやすい、ハンドリングの良さが魅力と言えるでしょう。クリームがどうしても苦手だという方は、エモリエント成分の配合量が比較的少ないクリーム(クリームの中で比較した場合)を選ばれるか、乳液を使われることをおすすめします」(宇都宮さん)。

<おすすめのクリーム>

『活潤リフトクリーム』 40g 7,000円(税抜)
ライスパワーNo.11をはじめ、大人の肌悩みにアプローチをする米ぬか・大豆発酵液などを配合した濃密なクリーム。肌になじませると体温でとろけながら、なめらかに伸び広がります。しっとりするのにベタつかない感触。

 

 

空気が乾燥して、キメが乱れやすい秋冬は「重ねづけ保湿」で、健やかな肌を育みたいですね。