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肌のうるおいは、まず身体から!キレイを育む「水」のとり方

2018.01.12

私たちは日常生活の中で、尿や皮膚からの汗や水分蒸発などによって、1日に約2.5リットルもの水分を失っているとか。水分バランスを整えて身体の中からうるおい美人になるために、水のとり方を見直しましょう。

 

 

体内の水分不足は、喉の渇き、ふらつき、便秘などの原因に

私たちの身体の6割は水分でできていますが、激しい活動をせずとも、普通の生活で尿や皮膚からの汗や水分蒸発などによって水分は失われてしまうそうです。ですから、きちんと水分補給をしなければ、身体の中がカラカラに。特に冬は、連日、気象庁から乾燥注意報が出されるなど、カラカラ・カサカサの危険信号が点滅しがちです。そこで、この時期に気をつけたい、体内の水分バランスを考えた水分の上手なとり方を、皮膚科担当医の三宅真紀先生に伺いました。

そもそも水は、身体そのものを構成するだけでなく、身体に必要な様々な役割をしている大切なものだそう。

「体内でうるおいが不足すると、身体は脱水状態へと近づき、喉の渇き、めまい、ふらつきなどを感じます。さらに脱水状態がひどくなると、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が出てきて、重度の脱水症では命にかかわることも。軽度であっても、これらの症状が気になったら、すぐに水分補給をしましょう」と三宅先生。便秘はもちろん、代謝が滞って肥満の原因にもなるそうなので、水分補給は大切ですね。

 

 

体内の水分不足は、肌の水分不足に直結

表皮(皮膚の一番外側の部分)が乾燥すると、皮膚表面の小じわを招きやすくなるのは、みなさんもご存知のはず。さらに、乾燥が悪化して真皮(表皮の下の層)の水分が不足すると、エラスチンやコラーゲンの破壊の原因となり、しわ・たるみを招きやすくなります。また、表皮の乾燥は、皮脂を過剰に分泌させ、アクネ菌を増殖させてしまい、ニキビを悪化させます。このことからも、肌をスキンケアでしっかり保湿することが大切だとわかります。
でも、ここでひとつ疑問が。飲む水の量、つまり身体の内側の水分量は、肌のうるおいに影響を与えるのでしょうか?

「肌の水分不足と体内の水分不足は密接な相関関係にあり、肌の水分量は飲んだ水の量によっても影響を受けています。飲んだ水の量が足りないと、肌の水分量の低下(特に真皮)にもつながるんですよ。肌のかさつき、しわ、たるみ、ニキビ、肌荒れなど、様々な肌トラブルの原因になりかねません。

しっかり水分をとれていれば、血流量が保たれて肌に必要な栄養が行きわたり、身体の老廃物の排出がスムーズになります。水分で満たされている肌には透明感が宿って、みずみずしく保たれます。身体の中と外からの水分補給を心がけてくださいね」(三宅先生)。

肌にも身体にも必要な水分、むくまず冷えない最適な量は?

水分補給は、身体にも肌にもとても大切なことで、不足するのもよくないことだと、三宅先生に伺って改めて分かりました。水やお茶などの水分は、1日に2リットルくらい飲むといい、とよく聞きますが、果たして、飲み過ぎやとり過ぎもよくないのでしょうか? むくみや冷えも気になりますし、体内を、適切にうるおわせる方法はあるのでしょうか?

「確かに、水分をとりすぎると、冷え・むくみ等の不調の原因になることもあります。一度にたくさんの量をとりすぎると、せっかく飲んでも上手く吸収されずに、尿として排出されてしまうので、150~200ミリリットルくらいずつに分けて、1日10回程度、合計で1.5~2リットルくらいを飲むといいでしょう」(三宅先生)。

運動や活動の量、夏か冬などの季節、生活スタイル、やせ型か太り気味かという体型によっても必要な水分量は変わってきますので、上記の回数や量を基本に、様子をみながら増減し、調整していくとよいそうです。

 

 

「キレイ」のためには、常温か白湯がベター

毎日のことだから、よりキレイを意識した水分補給をしたいものです。最適な量に加えて、上手な飲み方、とり方はあるのでしょうか?

「冷たい水は冷えの原因になり、腸での吸収もよくないので、常温か白湯をおすすめします。軟水と硬水では、目的別に上手に選ぶといいですね。硬水は、マグネシウムが多く含まれているので、便秘の解消作用に◎。軟水は、体内に吸収されやすいので、しっとりみずみずしい美肌を目指す人におすすめです。お茶・コーヒー・紅茶などはカフェインが多く含まれるため、利尿作用が強く、水分が身体から早く出ていってしまうので、飲みすぎに注意しましょう」(三宅先生)。

また、寝起きは、一番水分が不足している状態なので、起きたらまず1杯の水をとることが大事だと三宅先生は言います。朝食を食べる前にまず1杯の水や白湯で身体をうるおわせて一日をスタートするといいですね。

 

 

<取材協力>三宅真紀(みやけ・まき)先生

2005年関西医科大学卒業後、厚生中央病院に勤務。その後2007年にシロノクリニックに入職し、2009年にシロノクリニック横浜院院長に就任。2015年より表参道美容皮膚科原宿本院に入職。

http://omotesando.info/

Text:Yuka Hanyuda