Skincare & Bodycare スキンケア・ボディケア

気になる毛穴…、その原因と目立たなくする方法は?

2019.07.09
気温が上昇してベタベタな夏はもちろん、夏疲れを引きずった秋のしぼみ肌も、乾燥が深刻な冬も、春の嵐が吹く頃も、なんだかんだで1年中、私たちを悩ます厄介な肌トラブルは毛穴の目立ち。そんな、切っても切れない腐れ縁の毛穴について、しっかり復習しましょう。

毛穴が目立つ主な理由とは?

鏡にうつった自分の顔、なんだか肌が冴えない印象。もう少し寄って見てみると、キメが乱れてザラっとしていて、小鼻や頬に影を落とすプツプツが...。その正体は、毛穴に詰まった角栓です。肌にとって、皮脂を分泌して足りないうるおいをカバーする大事な役割をする毛穴だけれど、その存在はなるべく目立たせたくないですよね。では、そもそもなぜ、毛穴は目立つのでしょうか。

 

 

①毛穴に角栓が詰まる
②皮膚のたるみで毛穴が広がってしまう


この2大理由が、毛穴を目立たせてしまうわけです。

毛穴が目立つ原因①:角栓

◆角栓とは何モノか?
そもそも毛穴に詰まった角栓は、何でできているのでしょうか。約30%は毛穴の奥の皮脂腺から分泌された皮脂ですが、なんと残りの約70%は、肌のターンオーバーのサイクルの中でうまく剥がれ落ちることができなかった角質なのです。こうしてできた角栓は、毛穴に詰まるとプツプツと目立ってしまいますが、さらにその角栓が酸化して黒くなると、より目立ってしまいます。

◆角栓ができてしまう主な原因は「皮脂」ではなく「肌の乾燥」?!

毛穴が目立つ肌や角栓が詰まった肌は、ザラザラベタベタ。皮脂が過剰に分泌されているから、と思っている人も多いのでは?
けれども、詰まった角栓の約70%は、先にも述べた通り、角質。皮脂ではないのです。
では、角栓の原因につながる角質は、どこからやってくるのでしょうか。

私たちが手で触れる肌を「角層」といいます。角層は角質が集まってできているのですが、肌は乾燥すると、ターンオーバーが速くなって、未成熟な角質がたくさん作られます。「未成熟な角質」の特徴とは、角質に含まれるうるおい成分が少ないことと、形が整っておらず、その大きさもバラバラで揃っていない、ということがあげられます。ターンオーバーが速く、急いで作られた角質は、作る時間が少なかっため完成されたクオリティが低いのです。角質は通常、一定期間が過ぎるとアカとなって自然に剥がれ落ちるのですが、未成熟な角質は剥がれ落ちる機能も低下しているため、スムーズに剥がれ落ちることができません。この結果、剥がれ落ちることのできなかった角質の行く先は毛穴。毛穴へ落ち込み、皮脂と混ざって「角栓」になるのです。角栓ができる原因が、過剰な皮脂分泌ではなく、乾燥によるというのは、こういうことなのです。

 

 

毛穴が目立つ原因②:皮膚のたるみによる毛穴の広がり

加齢によって肌のハリや弾力が低下し、皮膚がたるむことで、毛穴の開きが目立つようになってきます。これは「たるみ毛穴」と呼ばれ、毛穴が涙型にタテに広がってしまうので、「涙型の毛穴」とも言われます。

※皮膚組織は3つ。上から「表皮」「真皮」、「皮下組織」で構成されています。

肌のハリや弾力を司っているのは、「真皮(しんぴ)」と呼ばれる組織。表皮のすぐ下にあります。神経や血管がある皮膚組織ですが、ここに肌の弾力や柔らかさを維持している「コラーゲン」や弾力を維持する「エラスチン」があります。年齢を重ねると、コラーゲンやエラスチンの生産量が減ります。また質も低下するので、以前のような柔らかさや弾力性をもったコラーゲンやエラスチンと同等の質ではなくなります。

 

 

こうして衰えたコラーゲンやエラスチンの線維は、ハリ・弾力がなくなるため、表皮を支えられなくなります。これが「たるみ」となって現れると考えられています。この状態は、当然毛穴周りにも起こっているため、毛穴が広がるのです。

肌をベッドに例えると、コラーゲンやエラスチンはマットレスやスプリング、表皮はシーツ。マットレスやスプリングが壊れたベッドでは、横たわってもグラグラ沈んだり、シーツにもシワが寄ったりすることを想像すれば、真皮層と表皮の関係が分かりますよね。

 

 

そのケア正しい? 毛穴ケアでやってしまいがちなNGケア

角質が詰まることでできる角栓は、見た目そのものが気になるし、ついつい中身を押し出そうとしてしまったり、洗顔でゴシゴシこすり落とそうとしたり、誰しも一度はやったことがあるかと思います。

けれども、皮膚を傷つけてしまい、キメが乱れ、さらなる乾燥も招いてしまうことも。角栓が取れないばかりか、摩擦などが原因で、刺激性のシミや色素沈着を起こす可能性も否定できません。キメの乱れもさらなる毛穴目立ちにつながることも。触りたい気持ちを封印し、絶対に止めましょう。

 

 

毛穴をより目立たせるNGケア3つ
・汚れを落とそうとゴシゴシこする
・無理やり角栓を押し出す
・角栓パックのしすぎ

 

 

 

これが正解!毛穴ケア(角栓)

毛穴を目立たなくするためにデイリーケアで心がけたい、重要な2つのポイントも守りましょう。
まず毛穴に詰まった角栓をオフするケアはもちろん大切です。

◆クレンジング・洗顔はしっかり、でも優しく
角栓を取るためには、クレンジングは洗浄力の高いものを選びましょう。洗浄力が一番高いのがオイルタイプで、次がクリームタイプ。乾燥肌の場合は、クリームタイプがおすすめです。
洗顔料は泡立てをしっかりして、きめ細かな弾力のある泡で丁寧にすみずみまで洗いましょう。

◆保湿はしっかり、ただし保湿だけで終わらせない
そもそも角栓ができてしまう大きな原因は、乾燥して剥がれ落ちない古い角質が招いた結果なので、何はともあれ、角栓ができないようにしっかりと保湿ケアを行い、正常なターンオーバーに導いてあげましょう。
化粧水は「肌がうるおった」と感じるまで、塗布しましょう。毛穴の目立ちが気になる部位には、化粧水を重ねづけがおすすめです。角栓ができにくくなりますし、また乾燥が原因で、保護作用により過剰分泌していた皮脂も落ち着いてきます。
ただし、ここで終わってはいけません。「肌が脂っぽいからクリームはつけない」というお手入れはおすすめできません。せっかく化粧水で保湿しても、クリームをつけなければ保湿成分が蒸発してしまい、また皮脂を過剰に分泌させてしまうことにつながります。クリームのベタつきが気になるようであれば、テクスチャーの軽いものを選んだり、量を減らすなど調整しましょう。全くつけないのはNG、化粧水のうるおいは必ずフタをして閉じ込めて。クリームのかわりに乳液をつけることもOKです。

◆角質ケアも取り入れてみて
角質ケアの基本は「洗顔」になりますが、洗顔料を使用した洗顔をしていても、なかなかゴワツキがよくならなかったり、乾燥による粉吹きが見られる場合も。(剥がれ落ちたいのに剥がれられない、未成熟な角質がめくれ上がっている状態が「粉吹き」です。)そんな時は、角質ケアをプラスすることもおすすめ。ですが、ここで注意点がひとつあります。肌に負担をかけるような、溶かして角質をオフするものや、こすり落とすようなスクラブはおすすめできません。乾燥肌でも優しくケアしながら使えるものを選びましょう。

 

 

食事も意識して、もっと美肌に!

動物性たんぱく質や脂質の多い食品の摂りすぎや、睡眠不足、ストレスなどが影響して、過剰に皮脂が分泌されるということも分かっています。皮脂分泌が多いな、と思ったら、これらの生活習慣や食生活に思い当たるフシがないか、気をつけてみては。スキンケアとの相乗効果で、より美しい肌を目指しましょう。

これが正解!毛穴ケア(たるみ毛穴)

角栓による毛穴ケアはわかったけれど、たるみ毛穴ケアはどうすればいいの?諦めるしかないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。やっぱりここでも大切なのは「充分な保湿」なんです。

それは「毛穴がどこにあるのか」を知ると納得できます。
毛穴はキメの高くなっている部分の皮丘(ひきゅう)と低い溝の部分の皮溝(ひこう)の交点の一部にあります。うるおいに満たされ、キメが整った状態だと、皮膚表面の溝の隙間(皮丘と皮溝の交点)が目立たなくなるので、たるみ毛穴もグンと目立ちにくくなります。

保湿はやっぱり、全ての肌悩みの根源のひとつ。しっかりやっていきたいですね。

 

 

Text:Yuka Hanyuda


<関連記事>
夏の肌トラブルの原因は"乾燥"にあり?! 夏のスキンケアのポイント
目指すは絹のようになめらかなつるんと美肌!「毛穴縮小計画」
夏の毛穴目立ちの原因は?キュッと引き締め美容のコツ